安倍川橋とは:旧国道1号の鋼トラス橋

安倍川橋(あべかわばし)は、静岡県静岡市の葵区弥勒から駿河区手越にかけて安倍川の下流に架かる大正12年(1923年)の鋼製トラス橋で、令和5年(2023年)に国の登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録によると、安倍川橋は旧国道1号の道路橋で、橋長491メートル、幅員8.8メートル(一部12.3メートル)、橋台と橋脚が付く。昭和43年(1968年)と平成2年(1990年)に改修を受けている。所有者は静岡市である。

登録の理由:国内最長のボーストリングトラス橋

安倍川橋の登録番号は22-0317、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は、橋長491メートルの鋼製13連の桁橋で、ボーストリングトラス形式の橋として国内最長を誇ると評価している。

さらに、自動車交通に対応した最初期の大規模な橋梁で、東海道の近代化を物語るとしている。土木学会は平成17年度(2005年度)に安倍川橋を選奨土木遺産に選び、中部5県で最古期の鋼トラス橋で、ボーストリングトラスとして最大級の橋長をもつことを理由に挙げている。

見どころ:13連のトラスと橋名額

安倍川橋を河川敷から眺めると、弓の形をした上弦材をもつボーストリングトラスが13連続けて並ぶ。491メートルにわたって同じ形のトラスが繰り返す姿が、この橋の景観をつくっている。

橋の入口の橋門構には、半球形をあしらった橋名額が付く。文化庁と土木学会がともに特徴として挙げる部分で、渡る前に見上げて確かめたい。

安倍川橋の見学方法

安倍川橋は現役の道路橋で、見学に料金はかからない。車の通行が多いので、橋の上で立ち止まるときは歩道の安全な場所から見るようにしたい。

静岡市の公式ページは移転しており、交通についての公式の案内は確認できなかった。所在地は静岡市葵区弥勒と駿河区手越の間である。

Q&A

Q安倍川橋とはどのような橋ですか?
A静岡市の安倍川下流に架かる大正12年(1923年)の鋼製トラス橋で、橋長491メートルです。令和5年(2023年)に登録有形文化財に登録されました。
Q安倍川橋の特徴は?
Aボーストリングトラスが13連並ぶ構成で、文化庁はこの形式の橋として国内最長としています。橋門構の半球形をあしらった橋名額も特徴です。
Q安倍川橋はいつ造られましたか?
A大正12年(1923年)に造られ、昭和43年(1968年)と平成2年(1990年)に改修されています。
Q安倍川橋は歩いて渡れますか?
A現役の道路橋で、渡ることができます。車の通行に注意してください。
Q安倍川橋は土木遺産にも選ばれていますか?
A土木学会の選奨土木遺産に平成17年度(2005年度)に選ばれています。

基本情報

名称安倍川橋(あべかわばし)
所在地静岡県静岡市葵区弥勒~駿河区手越
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和5年(2023年)8月7日登録
員数1基
寸法鋼製トラス橋、橋長491メートル、幅員8.8メートル(一部12.3メートル)、橋台及び橋脚付
所有者静岡市
公開状況現役の道路橋。通行自由

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「安倍川橋」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014607
文化遺産オンライン「安倍川橋」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/605159
土木学会 選奨土木遺産「安倍川橋」
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/383

最終更新日: 2026.09.27