絹本墨画白鷺図〈良全筆〉とは:南北朝時代の画僧良全の水墨画
絹本墨画白鷺図〈良全筆〉(けんぽんぼくがはくろず)は、東京都の個人が所有する南北朝時代の絵画1幅で、昭和18年(1943年)6月9日に重要文化財に指定された。
文化庁の記録では、種別は絵画、作者は良全、員数は1幅である。名称の「絹本墨画」は、絹地に墨で描いた絵であることを示す。題材は白鷺である。
文化庁のデータベースには、寸法や画面の描写についての記載がない。所有者は個人で、所在地も公表されていない。
画家の良全
東京国立博物館は、良全を14世紀に活躍した東福寺系の画家と紹介している。東福寺は京都の禅宗寺院で、良全はその周辺で仏画と水墨画を手がけた。
良全の作品で重要文化財に指定されているものの一つに、東京国立博物館が所蔵する観音図がある。同館によると、この観音図(如意輪観音図)は絹本墨画淡彩で、円光の背後に岩を淡墨でほのかに描き、画面全体を観音をとりまく空間として表している。同館は、14世紀の水墨の仏画として最も成功したものの一つとしている。
絹本墨画白鷺図〈良全筆〉の価値
絹本墨画白鷺図〈良全筆〉は、14世紀の日本で、禅宗寺院の周辺にいた画家が中国由来の水墨の技法で花鳥の題材を描いた作例である。東京国立博物館の観音図が仏画であるのに対し、白鷺を主題とする本図は、良全の水墨による花鳥の作例として見ることができる。
文化庁は解説を「南北朝時代の作品」とするにとどめており、画面の構成や筆致についての公的な解説は確認できなかった。
絹本墨画白鷺図〈良全筆〉の見学方法
絹本墨画白鷺図〈良全筆〉は個人の所有で、常設で公開されている場所はない。展覧会に出品されることがあっても、事前に公表される情報は限られる。
良全の筆致を実物で見たい場合は、東京国立博物館が所蔵する良全筆の観音図(重要文化財)が手がかりになる。同館の展示予定は、公式サイトの名品ギャラリーで確かめられる。
Q&A
- 絹本墨画白鷺図〈良全筆〉はどこにありますか?
- 東京都の個人が所有しており、所在地は公表されていません。
- 絹本墨画白鷺図〈良全筆〉は見られますか?
- 常設で公開されている場所はありません。良全の作品は、東京国立博物館所蔵の観音図で見る機会があります。
- 良全とはどんな画家ですか?
- 東京国立博物館によると、14世紀に活躍した東福寺系の画家です。
- 絹本墨画白鷺図〈良全筆〉はいつ重要文化財に指定されましたか?
- 昭和18年(1943年)6月9日に指定されました。
- 絹本墨画とは何ですか?
- 絹地に墨で描いた絵のことです。
基本情報
| 名称 | 絹本墨画白鷺図〈良全筆〉(けんぽんぼくがはくろず) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都(個人所有) |
| 指定区分 | 重要文化財(絵画) |
| 指定年 | 昭和18年(1943年)6月9日指定 |
| 員数 | 1幅 |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 常設公開なし |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「絹本墨画白鷺図〈良全筆/〉」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/1116
- 文化遺産オンライン「如意輪観音図」(東京国立博物館)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/549123
- 文化遺産オンライン「絹本淡彩観音図〈良全筆/〉」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/204349
最終更新日: 2026.09.27