伊良湖東大寺瓦窯跡とは:東大寺大仏殿の瓦を焼いた渥美半島の窯

伊良湖東大寺瓦窯跡(いらことうだいじかわらがまあと)は、愛知県田原市伊良湖町の渥美半島先端近くにある鎌倉時代の瓦窯の跡で、昭和42年(1967年)12月11日に国の史跡に指定された。

文化庁の指定説明によると、3基の登窯と1基の平窯からなる。発掘調査で出土した軒瓦には「東大寺大仏殿瓦」の文字があり、鎌倉時代に奈良の東大寺へ瓦を供給した窯の一つである。

田原市博物館は、平安時代から鎌倉時代に盛んに生産が行われた渥美古窯の一つで、3基の窖窯が保存されていると紹介している。窯の数と形式の記述は文化庁と田原市で異なる。

伊良湖東大寺瓦窯跡と東大寺の再建

田原市博物館によると、この窯は奈良東大寺の鎌倉時代の再建の際に瓦を焼いた窯跡である。「東大寺大佛殿瓦」と刻印された軒丸瓦や軒平瓦、平瓦などの瓦のほか、瓦経や瓦塔などの宗教用具も出土している。

渥美半島観光ビューローは、この窯で焼かれた巨大な瓦が海の路を通って東大寺へ運ばれたと紹介している。遠く離れた渥美半島の窯が、大仏殿の再建を支えたことになる。

昭和41年(1966年)の発掘で出土した軒丸瓦と軒平瓦は、田原市の有形文化財に指定されている。

伊良湖東大寺瓦窯跡の見どころ:小石で示された窯の輪郭

渥美半島観光ビューローによると、現地では3基の窖窯の輪郭に小石が並べられ、窯の形が一目で分かるように保存されている。斜面に沿って細長く延びる窯の平面を、輪郭の小石でたどることができる。

出土した瓦は、田原市渥美郷土資料館の埋蔵文化財室に展示されている。窯跡を見たうえで資料館の瓦を見ると、大仏殿の屋根を飾った瓦の大きさと、ここでの生産の規模がよく分かる。

伊良湖東大寺瓦窯跡の見学方法

渥美半島観光ビューローによると、所在地は田原市伊良湖町瓦場358-14で、国道259号線を伊良湖方面へ進んだ初立池の横にある。駐車場がある。問い合わせは田原市文化財課(0531-22-1720)。

出土瓦を展示する田原市渥美郷土資料館は、田原市によると開館時間が午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)、休館日は月曜日(祝日の場合はその翌平日)と年末年始で、観覧は無料。豊鉄バス伊良湖本線「福江」バス停から徒歩約15分である。

Q&A

Q伊良湖東大寺瓦窯跡はいつ国の史跡に指定されましたか?
A昭和42年(1967年)12月11日に指定されました。
Q伊良湖東大寺瓦窯跡で何が焼かれたのですか?
A鎌倉時代に再建された奈良東大寺の大仏殿の瓦が焼かれました。「東大寺大佛殿瓦」と刻印された瓦が出土しています。
Q伊良湖東大寺瓦窯跡には窯がいくつありますか?
A文化庁は3基の登窯と1基の平窯、田原市博物館は3基の窖窯が保存されているとしています。
Q伊良湖東大寺瓦窯跡の出土瓦はどこで見られますか?
A田原市渥美郷土資料館の埋蔵文化財室に展示されています。
Q伊良湖東大寺瓦窯跡への行き方は?
A国道259号線を伊良湖方面へ進んだ初立池の横にあり、駐車場があります。

基本情報

名称伊良湖東大寺瓦窯跡(いらことうだいじかわらがまあと)
所在地愛知県田原市伊良湖町瓦場358-14
指定区分史跡
指定年昭和42年(1967年)12月11日指定
員数窯3基(文化庁は登窯3基・平窯1基と記載)
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況屋外で見学可。駐車場あり

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「伊良湖東大寺瓦窯跡」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/1452
文化遺産オンライン「伊良湖東大寺瓦窯跡」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/138737
田原市博物館「文化財 伊良湖東大寺瓦窯跡」
https://www.taharamuseum.gr.jp/siryoukan/bunkazai1.html
渥美半島観光ビューロー「伊良湖東大寺瓦窯跡」
https://www.taharakankou.gr.jp/spot/spot.php?search_category1=&spot_id=46
田原市「田原市渥美郷土資料館」
https://www.city.tahara.aichi.jp/shisetsu/bunka/1002485.html

最終更新日: 2026.09.28