象潟とは:地震で隆起した潟の島々が水田に残る景観

象潟(きさかた)は、秋田県にかほ市象潟町にある、かつての潟の島々が水田の中に丘となって点在する地域で、昭和9年(1934年)1月22日に国の天然記念物に指定された。

文化庁の記録では、指定基準は「地震断層など地塊運動に関する現象」にあたり、指定面積は約22万4670平方メートルである。

にかほ市によると、象潟はかつて大小百以上の島々が点在する潟で、芭蕉をはじめ多くの文人が訪れた景勝の地だった。

象潟の成り立ち

文化庁の詳細解説によると、鳥海山は秋田と山形の県境にある標高2237メートルの成層火山で、約2600年前の噴火に伴う山頂付近の崩壊で岩なだれが起き、当時の日本海に流れ込んで、浅い海と多くの小島(流れ山)をつくった。

この海は海岸砂丘で塞がれ、汽水湖の古象潟湖となった。元禄2年(1689年)に芭蕉が目にしたのはこの景観である。その後、文化元年(1804年)に象潟付近で地震が起き、土地が約2メートル隆起したため湖は干上がり、流れ山の周りに水田が広がる現在の光景が生まれた。

指定時の説明によると、水田の中には大小65の松の生えた丘が点在し、地変以前の名残をとどめている。

象潟の見どころ

文化庁によると、今でも春に高台から眺めると、田に水が引かれ、芭蕉が目にした象潟がよみがえる。

島だった丘が水田の中に点々と残る眺めが、火山と地震がつくり出した地形の変化を伝えている。

象潟の見学方法

象潟は水田の中の地域で、周辺の道路や高台から眺めることができる。天然記念物のため、丘の松や地形を傷つけてはならない。

にかほ市の象潟郷土資料館では、潟時代の屏風絵や模型などを展示している。開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)で、月曜日が休館日である。

Q&A

Q象潟はいつ天然記念物に指定されましたか?
A昭和9年(1934年)1月22日に指定されました。
Q象潟の島々はどのようにできたのですか?
A約2600年前の鳥海山の山体崩壊による岩なだれが、海に多くの小島(流れ山)をつくりました。
Q象潟はなぜ陸になったのですか?
A文化元年(1804年)の地震で土地が約2メートル隆起し、湖が干上がったためです。
Q芭蕉はいつ象潟を訪れましたか?
A元禄2年(1689年)です。
Q象潟の読み方は?
A「きさかた」と読みます。

基本情報

名称象潟(きさかた)
所在地秋田県にかほ市象潟町
指定区分天然記念物
指定年昭和9年(1934年)1月22日指定
員数松の生えた丘65(指定時)
寸法指定面積約22万4670平方メートル
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況周辺の道路や高台から見学

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「象潟」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/263
文化遺産オンライン「象潟」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/215829
にかほ市「象潟郷土資料館」
https://www.city.nikaho.akita.jp/soshikikarasagasu/bunkazaihogoka/gyomuannai/2/1/1025.html

最終更新日: 2026.09.28