なごみの塔とは
なごみの塔は、沖縄県八重山郡竹富町の竹富島、西集落の赤山公園に昭和28年(1953年)に建てられた鉄筋コンクリート造の物見塔で、平成18年(2006年)3月27日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「なごみのとう」。集落の連絡に使う放送台として、西集落(いんのた村)の住民が建てた(竹富島ビジターセンター ゆがふ館)。
文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造、高さ4.5メートル、面積51平方メートル。登録番号は47-0016で、所有者は竹富島いんのた会、管理団体は竹富町である。文化庁の解説は塔の高さを4メートルとしており、記録の構造欄(4.5メートル)と数字が異なる。
放送台として建てられた塔
ゆがふ館の解説によれば、戦後の竹富島には台湾や本土からの帰省者があふれ、一時は2,000人を超える人が暮らしていた。昭和24年(1949年)、古くなった放送台の建て直しを考えていた西集落の人々は、ごみ捨て場になっていた赤山の丘の土地を譲り受けて公園にし、その中に塔を建てた。
「なごみ」の名には、集落のすべての人が肩を寄せ合って仲良く暮らすようにという願いが込められている(ゆがふ館)。音響設備が整ってからは放送台の役目を終え、島を見渡す展望台として親しまれてきた。
登録有形文化財としての価値
なごみの塔は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、島民に愛され、島のシンボル的な存在になっていると評価している。
見どころ
文化庁の解説によれば、なごみの塔は高さ6メートルの丘の上に石垣などを築き、その上に建てられている。太さ0.6メートルの柱の上に物見台をつくり、8段の階段を付けている。丘と石垣が塔の足元を持ち上げ、平らな島のなかで集落の屋根を見下ろす高さを得ている。
赤山公園には、ゆがふ館によれば塔のほかに星見石や石馬、太鼓石も置かれている。塔は単独の建物というより、住民が整えた公園の中心として見ると成り立ちがわかりやすい。
見学について
なごみの塔は赤山公園の中にあり、外から見ることができる。近畿日本ツーリストの旅行ガイドによれば、老朽化のため平成28年(2016年)から登降が禁止されている。竹富東港から徒歩約15分(同ガイド)。
Q&A
- なごみの塔はいつ建てられましたか?
- 昭和28年(1953年)です。西集落の住民が放送台として建てました。
- なごみの塔には登れますか?
- 老朽化のため平成28年(2016年)から登降禁止とされています(近畿日本ツーリストの旅行ガイド)。外からは見られます。
- なごみの塔の名前の由来は?
- 集落のすべての人が肩を寄せ合って仲良く暮らすように、という願いから名付けられました(ゆがふ館)。
- なごみの塔が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成18年(2006年)3月27日です。
- なごみの塔の大きさは?
- 文化庁の記録では高さ4.5メートル、面積51平方メートルで、高さ6メートルの丘の上に建っています(解説文は塔の高さを4メートルとしています)。
基本情報
| 名称 | なごみの塔(なごみのとう) |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富(赤山公園内) |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成18年(2006年)3月27日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 鉄筋コンクリート造、高さ4.5メートル、面積51平方メートル |
| 所有者 | 竹富島いんのた会(管理団体:竹富町) |
| 公開状況 | 外観のみ(登降禁止とされる) |
参考文献
- なごみの塔(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005534
- なごみの塔(竹富島ビジターセンター ゆがふ館)
- https://taketomijima.jp/%E3%81%AA%E3%81%94%E3%81%BF%E3%81%AE%E5%A1%94/
- 竹富島観光ガイド(近畿日本ツーリスト)
- https://www.knt.co.jp/travelguide/kokunai/103/
最終更新日: 2026.10.06