星ヶ森とは:石鎚山を真正面に拝む峠の遥拝所

星ヶ森(横峰寺石鎚山遥拝所)(ほしがもり(よこみねじいしづちさんようはいじょ))は、愛媛県西条市の四国八十八ケ所霊場第60番札所横峰寺の境内にある霊峰石鎚山の遥拝所で、平成29年(2017年)10月13日に国の名勝に指定された。

愛媛県教育委員会によると、所有者は横峰寺である。横峰寺は石鎚山に続く山地の北側中腹、標高約750メートルに位置し、星ヶ森はその境内地の南西端、標高約820メートルの尾根の鞍部にある。

加茂川が刻んだ石鎚山北側の谷を挟み、石鎚山脈とほぼ並んで走る尾根の上から、石鎚山を北から南へ望む場所である。

星ヶ森の由来と歴史

愛媛県教育委員会によると、「星ヶ森」の名は、空海がこの地で星に災いを除き福を求めて祈る法会、星供養を行ったことに由来すると伝えられている。

貞享4年(1687年)の『四国遍路道指南』に記載があることから、遅くとも江戸時代前期には鉄の鳥居が設けられていたとみられる。寛政12年(1800年)の『四国遍路名所図会』や弘化元年(1844年)の『四国遍路道中雑誌』には、石鎚山に向かう尾根の鞍部に鳥居が描かれ、「石鈇山遥拝」と記されている。

星ヶ森が名勝である理由

愛媛県教育委員会によると、星ヶ森は石積みによって平場をつくり、鉄の鳥居と、弘法大師坐像を納める石龕を配している。

霊峰石鎚山を北側から南に向かって遥拝する固有の展望地点として江戸時代以来の名所であり、信仰に関わる優れた風致景観を鑑賞する場として重要であると評価されている。鳥居越しに石鎚山を拝む構図そのものが、この名勝の中心である。

星ヶ森の見学方法

星ヶ森へは横峰寺の境内から歩いて登る。国土交通省四国地方整備局の四国八十八景の案内によると、JR伊予西条駅からせとうちバスで横峰登山口へ行き、横峰寺登山バスに乗り換えて終点で降り、徒歩約15分で横峰寺に着く。車の場合は有料道路の平野林道を使い、駐車場がある。

同じ案内によると、横峰寺は午前7時から午後5時まで参拝でき、横峰寺の電話は0897-59-0142。冬季は積雪で道路が通れなくなることがあるため、事前に確認したい。

Q&A

Q星ヶ森はいつ名勝に指定されましたか?
A平成29年(2017年)10月13日に国の名勝に指定されました。
Q星ヶ森の名前の由来は?
A空海がこの地で星供養を行ったことに由来すると伝えられています。
Q星ヶ森には何がありますか?
A石積みの平場に、鉄の鳥居と弘法大師坐像を納める石龕があります。
Q星ヶ森の鳥居はいつからありますか?
A貞享4年(1687年)の『四国遍路道指南』に記載があり、遅くとも江戸時代前期には設けられていたとみられます。
Q星ヶ森への行き方は?
A横峰寺の境内から歩いて登ります。横峰寺へはJR伊予西条駅からバスを乗り継ぎ、終点から徒歩約15分です。

基本情報

名称星ヶ森(横峰寺石鎚山遥拝所)(ほしがもり(よこみねじいしづちさんようはいじょ))
所在地愛媛県西条市
指定区分名勝
指定年平成29年(2017年)10月13日指定
員数文化庁データベースに記載なし
寸法標高約820メートル(尾根の鞍部)
所有者横峰寺
公開状況横峰寺の境内から歩いて見学可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「星ヶ森(横峰寺石鎚山遥拝所)」
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/00004003
愛媛県「えひめの文化財 星ヶ森(横峰寺石鎚山遥拝所)」
https://www.pref.ehime.jp/ehimenotakara/465.html
愛媛県教育委員会「国指定名勝 星ヶ森」
https://ehime-c.esnet.ed.jp/bunkazai/kennobunkazai/shiteibunkazai/meishou/pdf-files/kuni/4-2-10hoshigamori.pdf
国土交通省四国地方整備局「四国八十八景 霊峰石鎚の真正面」
https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/88-kei/scenery/63_ehime.html

最終更新日: 2026.09.27