近藤家住宅とは

近藤家住宅は、千葉県四街道市下志津新田にある明治40年(1907年)から明治41年(1908年)にかけて建てられた農家の屋敷で、主屋・土蔵・長屋門の3棟が平成16年(2004年)11月8日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「こんどうけじゅうたく」。

文化庁の解説によれば、近藤家は明治30年代に陸軍の演習地が広げられたことに関連して、この新田の南端の地区へ移り、屋敷を新しく建て直した。演習地の拡張にともなう移転新築の例として、この屋敷は四街道の近代の歩みと結びついている。

四街道市の文化財一覧は、近藤家を武蔵の近藤家の支流とし、旧犢橋村の村長や千代田町の町長を務めた家の住まいとして紹介している。

屋敷の構成

敷地は東側で新田中央道路に面する(文化庁)。主屋は敷地の中央やや西寄りに建って東を正面とし、長屋門はその東、道路から少し退いた位置に、土蔵は主屋の東南に建つ。3棟とも南北方向に棟を通している。

  • 近藤家住宅主屋:明治41年(1908年)、木造平屋建・瓦葺、建築面積159平方メートル。登録番号12-0059
  • 近藤家住宅土蔵:明治40年(1907年)頃、土蔵造2階建・瓦葺、建築面積25平方メートル。登録番号12-0060
  • 近藤家住宅長屋門:明治40年(1907年)、木造平屋建・瓦葺、建築面積50平方メートル。登録番号12-0061

道路から見ると、まず横に長い長屋門が立ち、その奥に寄棟屋根の主屋が控える配置になる。主屋は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」、土蔵と長屋門は「造形の規範となっているもの」として登録された(文化庁)。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。

見学について

近藤家住宅は個人の住まいで、千葉県教育委員会の一覧でも所有者は個人とされている。一般公開や見学の受け入れについて公的な案内は確認できなかった。四街道市は、私有地の建物に無断で入らないことなど、文化財を訪ねる際の心得を示している。見るとしても道路からにとどめたい。

最寄り駅はJR総武本線の四街道駅で、近藤家住宅は駅から西へ直線距離で約1.1キロメートルの位置にある(地図上の概算)。

船橋市飯山満町の東葉高等学校正門(旧近藤家住宅長屋門)も登録有形文化財だが、所在地が異なる別の建物である。

参考文献

近藤家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004336
近藤家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004337
近藤家住宅長屋門(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004338
近藤家住宅主屋(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/180556
四街道市内指定文化財一覧(四街道市)
https://www.city.yotsukaido.chiba.jp/miryoku/smile/rekishi_bunkazai/bunkazai/4kaido/yshakaishitei.html
四街道市の県指定および国登録文化財(千葉県)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/shitei/shichouson/yotsukaidou.html

最終更新日: 2026.10.20

基本情報

名称近藤家住宅
所在地千葉県四街道市下志津新田2530-4
指定登録有形文化財 3件
座標35.66165, 140.15406