酒井家住宅(鯖江市)とは

酒井家住宅(鯖江市)は、福井県鯖江市下深江町にある、麻糸商の酒井商店(現在のサカイオーベックス)を興した酒井家の屋敷で、明治43年(1910年)建築の主屋と土蔵の2件が平成23年(2011年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかいけじゅうたく」。

屋敷は旧北国街道に面して建つ。所在地は文化庁のデータベースでは下深江町116他、鯖江市の案内では本町4丁目と記されている。

坂井市丸岡町にも同じ名称の登録文化財があり、坂井市三国町には同じ読みの坂井家住宅もある。このサイトでは所在地を添えて「酒井家住宅(鯖江市)」と呼んでいる。

酒井商店と酒井家住宅

サカイオーベックスの沿革によると、明治24年(1891年)に初代の酒井伊四郎が麻糸商として「酒井商店」を創業し、のちに生糸問屋となった。昭和9年(1934年)には二代目の酒井伊四郎が前身の酒伊織産株式会社を設立し、会社は酒伊繊維工業をへて、平成4年(1992年)に現在の社名に改めている。

福井県の解説によれば、酒井家住宅(鯖江市)の土蔵は、酒井家がこの地で麻糸業を始めた明治24年(1891年)に製品の保管場所として建てられたという。主屋は明治43年(1910年)に、酒井商店の企業部と住まいを兼ねる建物として旧北国街道沿いに建てられた。創業の地に残る、商いと暮らしの場である。

鯖江市の案内は土蔵の用途を「生糸製品の保管」としている。創業時は麻糸商で、のちに生糸問屋となった経緯を踏まえると、どちらも同じ蔵の別の時期を指している可能性がある。

酒井家住宅の2件と屋敷構え

酒井家住宅(鯖江市)の2件は、平成23年(2011年)1月26日付で登録有形文化財となった。登録番号は18-0084と18-0085で、いずれも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁のデータベースに載る年代と規模は次のとおり。

  • 主屋:明治43年(1910年)、昭和57年(1982年)頃改修。木造2階建、建築面積153㎡
  • 土蔵:明治中期(1883〜1897年)、昭和57年(1982年)頃改修。土蔵造2階建、建築面積46㎡

主屋は旧北国街道に東面して建ち、通りに表構えを見せる。土蔵は主屋の背後、中庭を挟んだ敷地の西奥にある。街道に面した店と住まい、その奥の中庭、さらに奥の蔵という、街道筋の商家らしい奥へ深い屋敷構えである。各棟の構造は、それぞれのページで扱っている。

酒井家住宅の見学とアクセス

酒井家住宅(鯖江市)は個人の住宅で、鯖江市は内部を公開していないと案内している(2026年10月確認)。主屋は旧北国街道に正面を向けているため、表構えは通りから眺められる。土蔵は敷地の奥にあり、外から見るのは難しい。

福井県の案内によると、福井鉄道の西山公園駅から歩いて約6分。通りで立ち止まる際は、通行や住む人の迷惑にならないよう気をつけたい。

参考文献

最終更新日: 2026.10.01

基本情報

名称酒井家住宅(鯖江市)
所在地福井県鯖江市下深江町116他
指定登録有形文化財 2件
座標35.94812, 136.18530