庄村家住宅とは
庄村家住宅は、岐阜県郡上市八幡町島谷にある明治期の商家で、主屋・東土蔵・西土蔵・附属屋の4棟が平成13年(2001年)8月28日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「しょうむらけじゅうたく」で、登録番号は21-0046から21-0049の連番である。
屋敷は、江戸時代から八幡の商業の中心であった今町の通りに面して建つ(文化庁)。敷地は南が通りに接し、北には吉田川が流れる。通りに面して主屋を置き、敷地の奥に東西2棟の土蔵が並び、その西に附属屋が建つ。
4棟の構成
- 主屋:明治初期頃、木造2階建、建築面積188㎡。桁行6間の切妻造・平入で、内部に数寄屋風の座敷をもつ
- 東土蔵:明治後期頃、土蔵造2階建、建築面積31㎡。刀剣や陶磁器などを納めた収蔵庫
- 西土蔵:明治後期頃、土蔵造2階建、建築面積27㎡。米や日常の道具を納めた蔵で、東土蔵と一連の屋根を架ける
- 附属屋:明治後期頃、木造2階建、建築面積72㎡。隠居部屋とされた建物
主屋の建築年代は明治初期頃、ほかの3棟は明治後期頃とされる(文化庁)。表の主屋が先にあり、奥の蔵と附属屋がのちに整えられたことになる。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。
吉田川に備えた屋敷の奥
奥の3棟は、いずれも足元を高く築いている。西土蔵は吉田川の氾濫に備えて基礎を高い玉石積とし、東土蔵の玉石積の基礎は高さ約2メートルある。附属屋も北側を玉石積の高い基礎とし、その上に座敷をのせる(文化庁)。
川に近い側ほど基礎が高くなる配置は、表の通りで商いを営み、裏の川と向き合ってきた屋敷の暮らしを伝えている。
屋敷が面する通りは、郡上市によれば、有志の新道開発同盟が八幡町の主要幹線として新町と今町の道路を西へ延長し、大正12年(1923年)に現在の道路が完成したものである。
見学について
庄村家住宅は文化庁のデータベースに所有者の記載がなく、内部の公開について公的な案内は確認できなかった。見学は通りから外観を眺める形になる。通りに面しているのは主屋で、土蔵2棟と附属屋は敷地の奥に建つ。
所在地の島谷は吉田川の南岸にあたる。長良川鉄道の郡上八幡駅と、観光案内所を兼ねる郡上八幡旧庁舎記念館は、いずれも同じ島谷の地内にある(郡上市観光連盟)。私有地には立ち入らず、通りから眺めたい。
参考文献
- 庄村家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002251
- 庄村家住宅東土蔵(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002252
- 庄村家住宅西土蔵(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002253
- 庄村家住宅附属屋(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002254
- 郡上市文化財保存活用地域計画(郡上市教育委員会)
- https://www.city.gujo.gifu.jp/admin/info/docs/c0bb50a1015d60465a4b76123af05ad9a93d1219.pdf
- 郡上八幡観光マップ(郡上市観光連盟)
- https://cdn.tabitabigujo.com/2020/09/gujo-2017.pdf
最終更新日: 2026.10.20
基本情報
| 名称 | 庄村家住宅 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県郡上市八幡町島谷1145 |
| 指定 | 登録有形文化財 4件 |
| 座標 | 35.74822, 136.95503 |