桐生市水道局高区・低区配水施設とは:堤町の高台に残る昭和初期の配水施設
桐生市水道局高区・低区配水施設(きりゅうしすいどうきょくこうく・ていくはいすいしせつ)は、群馬県桐生市堤町の高台にある昭和7年(1932年)の鉄筋コンクリート造の水道施設で、高区配水池、高区量水室、低区配水池、低区量水室の4件が平成9年(1997年)11月5日に登録有形文化財に登録された。
文化庁の記録では、所有者は桐生市である。
文化庁によると、桐生市の水道施設は、元宿浄水場と、堤町の高区・低区などからなる昭和初期に建設された一連の施設がよく残っている点が珍しい。
水道施設の計画と構成
文化庁によると、元宿浄水場や堤町の高区・低区などからなる一連の施設の計画を手がけたのは、東京帝国大学の中島鋭治(大正期)と、草間偉・沼田征矢(昭和期)である。
高区配水池は旧配水事務所の北にあり、正面21.6メートル、側面24.2メートル、深さ4.5メートルである。低区配水池はその南方にあり、正面29.9メートル、側面29.2メートル、深さ4.5メートルである。
高区量水室は、高区配水池と低区配水池の間の低区寄りに建つ。低区量水室は、低区配水池の東の一段低い場所に建ち、規模・形態・意匠とも高区量水室と等しい。量水室はいずれも建築面積6.2平方メートルの小さな建物で、屋根や入口に円弧状の曲線を巧みに用い、腰壁にスクラッチタイルを張る。
水道山記念館と桐生の水道施設
桐生市によると、同じ堤町に建つ旧配水事務所は、昭和7年(1932年)に建てられた木造平屋建ての建物で、垂直線を基調とした外観にフランク・ロイド・ライトの影響が見られる。外壁はスクラッチタイル、屋根はスペイン瓦とし、山荘風のデザインになっている。昭和47年(1972年)に配水事務所としての役割を終え、昭和60年から61年(1985年から1986年)の改修を経て、「桐生市水道山記念館」として一般に開放されている。
桐生市によると、市内の水道関係の登録有形文化財は、元宿浄水場や西公民館(旧水道事務所)などを含めて12件ある。
桐生市水道局高区・低区配水施設の見学方法
配水池と量水室は現役の水道施設の一部であり、見学の条件についての公的な案内は確認できなかった。
桐生市によると、水道山記念館は午前9時から午後5時まで開館し、入館は無料、月曜日と火曜日、12月29日から1月3日が休館日である。問い合わせは桐生市水道局総務課(0277-32-4352)へ。
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「桐生市水道局高区配水池」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000337
- 文化庁 国指定文化財等データベース「桐生市水道局低区配水池」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000338
- 文化庁 国指定文化財等データベース「桐生市水道局高区量水室」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000339
- 文化庁 国指定文化財等データベース「桐生市水道局低区量水室」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000340
- 桐生市「水道山記念館(旧配水事務所)」
- https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/bunkazai/1010700/kunitouroku/1002015.html
- 桐生市「水道山記念館 施設案内」
- https://www.city.kiryu.lg.jp/shisetsu/bunka/1002921.html
最終更新日: 2026.09.28
基本情報
| 名称 | 桐生市水道局高区・低区配水施設 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県桐生市堤町1-2816-11 |
| 所有者 | 桐生市 |
| 指定 | 登録有形文化財 4件 |
| 座標 | 36.41615, 139.33180 |