松籟亭とは

松籟亭は、広島県呉市下蒲刈町の池ノ浦公園にある、昭和11年(1936年)に大阪府枚方の邸宅「万里荘」の離れ座敷として建てられた木造平屋建の数寄屋建築で、平成9年(1997年)11月5日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁、呉市)。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積81平方メートルで、登録番号は34-0013、所有者は呉市である。

万里荘の離れから下蒲刈島へ

呉市によれば、満鉄(南満州鉄道)に関連する車両会社の社長が、大阪の景勝地枚方の山沿いに接待用の邸宅「万里荘」(昭和9年竣工)を建て、その離れ座敷として松籟亭を設けた。

松籟亭は平成4年(1992年)に現在地の下蒲刈島へ移築された(文化庁、呉市)。現在は池ノ浦公園の春蘭荘・煎茶室とともに、公益財団法人蘭島文化振興財団が日本文化を体験できる施設として運営している(蘭島文化振興財団)。

登録有形文化財としての価値

松籟亭は「再現することが容易でないもの」として登録された。文化庁の解説は、関西を中心に数多くの数寄屋を手がけた大工棟梁・平田雅哉の初期の作品と位置づけている。

見どころ

文化庁と呉市によれば、松籟亭の見どころは、栗材をナグリ(手斧のはつり跡を残す仕上げ)で仕上げた広縁と、吟味された材料を用いた三畳台目の茶席である。

松籟亭は、池ノ浦公園の庭と一体となった日本建築群の一つで、春蘭荘・煎茶室とあわせて茶会などの催しにも使われている(蘭島文化振興財団)。

見学について

呉市によれば、松籟亭は外観の見学が可能である。蘭島文化振興財団によれば、建物は茶会などの文化活動に予約で利用でき、建築見学のみの場合は利用料金がかからない。問い合わせは財団事務局(0823-65-2029)へ。

所在地は呉市下蒲刈町下島字池之浦3158。呉市街から車で約30分、瀬戸内産交バス「三之瀬」バス停から徒歩約20分(呉市)。

Q&A

Q松籟亭はいつ建てられましたか?
A昭和11年(1936年)に、大阪府枚方の邸宅「万里荘」の離れ座敷として建てられました(文化庁、呉市)。
Q誰が手がけましたか?
A数多くの数寄屋建築を手がけた平田雅哉の初期の作品です(文化庁)。
Qいつ下蒲刈島に移りましたか?
A平成4年(1992年)に現在地へ移築されました(文化庁、呉市)。
Q見どころは?
A栗のナグリ仕上げの広縁と、三畳台目の茶席です(文化庁、呉市)。
Q松籟亭が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成9年(1997年)11月5日です。

基本情報

名称松籟亭(しょうらいてい)
所在地広島県呉市下蒲刈町下島字池之浦3158
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成9年(1997年)11月5日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積81平方メートル
所有者呉市
公開状況外観見学可(内部の利用は財団に予約)

参考文献

松籟亭(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000364
松籟亭(呉市の文化財)
https://www.city.kure.lg.jp/site/bunkazai/kunitouyubun-6.html
春蘭荘・松籟亭・煎茶室(蘭島文化振興財団)
http://www.shimokamagari.jp/facility/shunransou.html

最終更新日: 2026.10.11