旧国鉄富内線富内駅とは
旧国鉄富内線富内駅は、北海道勇払郡むかわ町穂別富内にある鉄道駅の跡で、大正12年(1923年)の駅舎、プラットフォーム、構内線路の3件が平成13年(2001年)8月28日に国の登録有形文化財に登録されている(文化庁)。読みは「とみうち」。文化庁データベースの所有者名は穂別町(現むかわ町)である。
文化庁の解説によれば、この駅は鉱山資源の開発と運搬のために大正9年(1920年)に着工した北海道鉱業鉄道金山線の駅として設けられた。苫小牧から穂別を経て金山へ向かう路線で、のちに国有化されて国鉄富内線となった。
富内線は昭和61年(1986年)に廃止された(文化庁)。駅の構内は廃止後もそのまま残され、地元では「富内銀河ステーション」の名で親しまれている(日本観光振興協会)。
駅構内の3件
登録された3件は、駅としてひとつながりの施設である。駅舎は切妻造の木造平屋で、その背面にプラットフォームが延び、ホームと平行に構内線路が2線並ぶ(文化庁)。
- 駅舎:木造平屋建、鉄板葺、建築面積91平方メートル。改札の左手に転轍機の操作所を張り出す
- プラットフォーム:石積2段、長さ75メートルほどで、両端を斜路とする
- 構内線路:土の路盤に砕石の道床、木の枕木、鉄のレールを敷いた複線で、長さ380メートル
3件をいっしょに見ると、待合室から改札を抜けてホームへ出、列車に乗るという駅の動線が、建物と線路の組み合わせのまま読み取れる。それぞれの構造は各ページで扱っている。
廃線後の保存
文化庁の解説は、廃線後に地元住民らが「穂別銀河鉄道の里づくり委員会」を結成し、鉄道施設と鉄道用品の保存と活用を核にした地域づくりを進めてきたと記す。登録の基準はいずれも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。
構内には駅舎・ホーム・線路に加えて客車も残されている(日本観光振興協会)。客車は登録の対象ではない。
見学とアクセス
日本観光振興協会の観光情報によれば、見学は無料で、札幌から車で約130分かかる。問い合わせ先の電話番号は0145-46-6212とされている。
駅舎・ホーム・線路はいずれも屋外から見ることができる。駅舎内部の公開時間について、公的な案内は確認できなかった。山あいの集落にあるため、訪れる前に道路と天候の状況を確かめておきたい。
参考文献
- 旧国鉄富内線富内駅舎(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002194
- 旧国鉄富内線富内駅プラットフォーム(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002195
- 旧国鉄富内線富内駅構内線路(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002196
- 富内銀河ステーション(JAPAN 47 GO/日本観光振興協会)
- https://www.japan47go.travel/ja/detail/a8367103-7edc-4344-89c7-60480d3de656
最終更新日: 2026.10.19
基本情報
| 名称 | 旧国鉄富内線富内駅 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道勇払郡むかわ町字穂別富内81-1 |
| 所有者 | 穂別町(現むかわ町) |
| 指定 | 登録有形文化財 3件 |
| 座標 | 42.78354, 142.22031 |