瀬川酒店とは

瀬川酒店は、香川県善通寺市上吉田町の、JR善通寺駅から西へ延びる駅前通りで市役所の向かいに建つ酒店で、大正6年(1917年)に建てられた塗屋造の店舗主屋と東蔵の2件が、平成14年(2002年)に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。

善通寺市デジタルミュージアムによれば、瀬川酒店はJR善通寺駅から続く片原町の表通り、市役所の向かいにあり、明治31年(1898年)に琴平の榎井にある丸尾酒店の支店として始まった。大正6年(1917年)に現在の建物を棟上げし、続いて北倉・西倉・東倉を増築した。

同館によれば、かつては酒造りも行い、日露戦争の凱旋時に初代師団長の乃木希典が八幡神社に奉納した酒をほめたことから「師団一」の名で販売した。第二次世界大戦末期に原料の米がなくなって酒造りをやめたが、改造を重ねながらも昔ながらの店構えを保ってきた。

2件の構成

主屋は間口8間ほどの、虫籠窓を開けたつし2階建の塗屋造の店舗で、棟梁は音田定吉と伝える。長大な入母屋造本瓦葺の屋根を通り沿いに見せ、2月14日に登録された。東蔵は主屋の東に接する切妻造桟瓦葺の酒蔵で、南の妻面の腰を海鼠壁とし、6月25日に登録された(文化庁)。

見学と所在地

瀬川酒店は個人所有で、営業や内部公開の状況は確認できない。見学は通りからの外観にとどめたい。所在地は善通寺市上吉田町1-4-10で、駅前からの通りには古い建物が多く残る(善通寺市)。近くにはJR善通寺駅の駅舎やホーム上屋など、同じ年に登録された建物もある。

参考文献

瀬川酒店主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002692
瀬川酒店東蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002826
瀬川酒店(善通寺市デジタルミュージアム)
https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/50/digi-m-culture-detail-046-index.html
善通寺市の文化財(善通寺市)
https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/50/bunkazai.html

最終更新日: 2026.10.12

基本情報

名称瀬川酒店
所在地香川県善通寺市上吉田町1-4-10
指定登録有形文化財 2件
座標34.22921, 133.78661