澤村家住宅とは

澤村家住宅は、高知県土佐市高岡町甲にある昭和10年(1935年)建築の住宅で、主屋・蔵・便所・門の4件が平成16年(2004年)11月8日に国の登録有形文化財に登録された(文化庁)。読みは「さわむらけじゅうたく」。

登録番号は39-0166から39-0169までの連番で、主屋と蔵は「造形の規範となっているもの」、便所と門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されている(文化庁)。高知県の国登録有形文化財の一覧にも、土佐市高岡町甲の澤村家住宅として主屋・蔵・便所・門の4件が載る(高知県)。

和風住宅に洋館を組み込んだ住まい

文化庁は主屋について、この地方の伝統的な和風住宅の床上部とかま屋部の間に、フランス瓦葺で急勾配の切妻屋根をもつ洋館を交差させた特異な形態と記している。そのうえで、アメリカ移民の経験者によって洋風の生活様式が採り入れられた住宅の遺構として貴重だと評価する。

施主の名や移民先、帰国の時期は、確認できた公的資料には記載がない。文化庁は4件すべての建築年を昭和10年(1935年)としている。

屋敷の配置

文化庁の記録によれば、蔵は屋敷地の東南隅に南北棟で建ち、便所は北西隅に西の外塀に沿って建つ。門は主屋玄関の南方、蔵の西南に位置する。

洋館と意匠をそろえた鉄筋コンクリート造の洋風の門と、土佐漆喰塗の壁に水切瓦を廻した蔵、同じく土佐漆喰で仕上げた便所が、ひとつの屋敷地に並ぶ(文化庁)。洋風の意匠と土佐の在来の左官の技法が同じ時期の建物に共存している点に、この屋敷の面白さがある。各棟の構造は、それぞれのページで扱っている。

見学について

所有者は文化庁のデータベースに記載がなく、一般公開や内部見学についての公的な案内は確認できなかった。訪れる場合は外観を眺めるにとどめ、住まいとしての静けさに配慮したい。

所在地は土佐市役所から東南東へ直線でおよそ1.3キロメートルの位置にある(地図上の概算)。

参考文献

澤村家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004452
澤村家住宅蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004453
澤村家住宅便所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004454
澤村家住宅門(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004455
澤村家住宅主屋(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/169762
国登録有形文化財<建造物>【1/2 市】(高知県)
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2024031100056/

最終更新日: 2026.10.20

基本情報

名称澤村家住宅
所在地高知県土佐市高岡町甲506-2
指定登録有形文化財 4件
座標33.49149, 133.43822