日本橋とは:国道の起点に架かる明治の石造アーチ橋
日本橋(にほんばし)は、東京都中央区の日本橋一丁目と日本橋室町一丁目のあいだで日本橋川に架かる、明治44年(1911年)竣工の石造二連アーチ橋で、平成11年(1999年)5月13日に重要文化財に指定された。
文化庁の解説によると、日本の国道の起点である。橋長は49メートル、橋幅は28メートル、アーチの径間は21メートル。所有者は国(国土交通省)で、指定基準は「意匠的に優秀なもの」と「技術的に優秀なもの」である。
中央区によると、昭和42年(1967年)の都電廃止に伴って橋の中央から北西の橋詰広場に移された「東京市道路元標」も、附として指定されている。
日本橋の設計と構造
文化庁によると、設計は米元晋一、装飾は妻木頼黄が担当した。中央区は、土木技術者・建築家・美術家(彫刻家)が協同した装飾橋梁の代表作と評価している。
中央区によると、アーチの立ち上がりが低い扁平な構造が特徴で、橋台や橋脚の表面に花崗岩を積み、内部にはレンガとコンクリートを詰めて荷重に備えている。杭打ちやジャッキなどの技術を欧米から導入し、4期、4年の短い工期で開通させた。
幅員は交通の要の橋であることを考えて15間(約27メートル)とされ、10間の車道の中央に17尺(約5メートル)幅の電車の軌道、両側に各2間半(約4.5メートル)の歩道を設けていた。中央区は約27メートルとし、文化庁の橋幅28メートルとは表記が異なる。
日本橋の見どころ:麒麟と獅子の青銅装飾
文化庁によると、装飾用の材料はすべて青銅で、橋の中央と橋台部の4隅に花形のランプを付けた方錐柱を立て、各柱の台座に蹲踞する麒麟を配している。ルネサンス式の橋の本体に、和漢洋を折衷した装飾が調和している。
中央区によると、東京市の紋章を抱える獅子や、宝珠と火袋の飾りのある花形ランプ、獅子面や松と榎の紋の浮き彫りのある方錐柱が橋上に並ぶ。側面のアーチの要石にも獅子面が施され、川面から見上げたときの正面性も意識されている。
日本橋の現状と見学方法
中央区によると、日本橋の上空には首都高速道路都心環状線が通っている。昭和39年(1964年)の東京オリンピックの前年に開通した高架道路で、2040年の完成に向けて日本橋区間を地下化する事業が進められている。
日本橋は現在も道路橋として使われており、いつでも歩いて渡ることができる。橋の上の麒麟や獅子の像は歩道から間近に見られる。文化財についての問い合わせは、中央区教育委員会図書文化財課郷土資料館(03-3551-2167)へ。
Q&A
- 日本橋はいつ架けられたのですか?
- 現在の石造二連アーチ橋は明治44年(1911年)に竣工しました。
- 日本橋はなぜ重要文化財なのですか?
- 和漢洋折衷の装飾をもつ装飾橋梁の代表作であり、明治期の石造アーチ道路橋として技術的にも優れているためです。平成11年(1999年)に指定されました。
- 日本橋の大きさは?
- 文化庁によると、橋長49メートル、橋幅28メートル、アーチの径間21メートルです。
- 日本橋の麒麟の像はどこにありますか?
- 橋の中央と4隅に立つ花形ランプ付きの柱の台座に、青銅の麒麟が配されています。
- 日本橋の上の首都高速道路はどうなりますか?
- 中央区によると、2040年の完成に向けて日本橋区間を地下化する事業が進められています。
基本情報
| 名称 | 日本橋(にほんばし) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋一丁目・日本橋室町一丁目間 |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成11年(1999年)5月13日指定 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 石造二連アーチ橋、橋長49メートル、橋幅28メートル、アーチ径間21メートル |
| 所有者 | 国(国土交通省) |
| 公開状況 | 道路橋として通行可能 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「日本橋」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2073
- 文化遺産オンライン「日本橋」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/147271
- 中央区「日本橋」
- https://www.city.chuo.lg.jp/a0052/bunkakankou/rekishi/kunibunkazai/030621.html
最終更新日: 2026.09.28