木造女神坐像とは

木造女神坐像は、京都府京都市南区九条町の教王護国寺(東寺)の鎮守八幡宮に祀られてきた平安時代の女神の坐像で、昭和36年(1961年)4月27日に国宝に指定された。東寺によれば、僧の姿をした僧形八幡神とともに祀られる二尊の女神で、弘法大師空海みずからが彫ったと伝えられている。

同じ鎮守八幡宮の僧形八幡神坐像も、同じ日に国宝に指定されている。東寺は、この僧形八幡神と二尊の女神を、わが国最古の神像と紹介している。

国宝に指定された理由

神像は、神を人の姿で表した彫像である。東寺の鎮守八幡宮の神像は、東寺がわが国最古の神像と紹介するもので、神像彫刻の初期のあり方を伝える作例として重要視されている。

東寺によれば、鎮守八幡宮は東寺の創建にあたって王城鎮護を願って祀られた社で、平安時代に薬子の変を鎮めたと伝えられ、戦勝祈願の社として名高く、足利尊氏も祈願に訪れた。寺の守護神として祀られた神々の姿が、平安時代の彫像として残っていることに、この女神像の大きな意味がある。

見どころ

女神像は、僧形八幡神とともに三尊一組として祀られてきた。東寺によれば、このほかに武内宿禰と呼ばれる男神像が付属している。神と仏が一つの寺院のなかで結びついていた時代の信仰を、像の組み合わせそのものが示している。

鎮守八幡宮の社殿は平成4年(1992年)に再建された入母屋造、銅板葺の建物で、南大門の西側に建つ(東寺)。像が祀られてきた場所として、境内での位置を確かめたい。

拝観について

鎮守八幡宮は東寺の境内、南大門の西側にある。女神坐像そのものを拝観できる機会や時期について、東寺の公式サイトに案内は見当たらない。東寺の宝物館は春期(3月20日〜5月25日)と秋期(9月20日〜11月25日)に開館するが、展示内容は会期ごとに異なるので、寺に確かめたい。東寺の境内の拝観時間と交通は教王護国寺(東寺)のページにまとめてある。

Q&A

Q東寺の木造女神坐像とはどのような像ですか?
A鎮守八幡宮に僧形八幡神とともに祀られてきた二尊の女神の坐像で、弘法大師空海が彫ったと伝えられています。
Q木造女神坐像はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和36年(1961年)4月27日に、僧形八幡神坐像と同じ日に国宝に指定されました。
Q東寺の神像はなぜ貴重なのですか?
A東寺は、この僧形八幡神と二尊の女神をわが国最古の神像と紹介しています。
Q鎮守八幡宮とはどのような社ですか?
A東寺の創建にあたり王城鎮護を願って祀られた社で、戦勝祈願の社として名高く、足利尊氏も祈願に訪れました。
Q木造女神坐像は拝観できますか?
A像そのものの公開について東寺の公式サイトに案内は見当たりません。寺に確かめてください。

基本情報

名称木造女神坐像(もくぞうじょしんざぞう)
所在地京都府京都市南区九条町1(教王護国寺)
指定区分国宝(美術工芸品・彫刻)
指定年昭和36年(1961年)4月27日国宝指定
員数2躯(東寺による)
寸法記録なし
所有者宗教法人教王護国寺
公開状況公開の案内なし

参考文献

大日堂・鎮守八幡宮・宝蔵(東寺)
https://toji.or.jp/guide/dainichido/
拝観のご案内(東寺)
https://toji.or.jp/admission/
教王護国寺(文化遺産オンライン 世界遺産)
https://bunka.nii.ac.jp/special_content/component/26

最終更新日: 2026.10.04