木造阿弥陀如来坐像(本堂安置)とは
木造阿弥陀如来坐像(本堂安置)は、京都府木津川市加茂町西小の浄瑠璃寺の本堂(九体阿弥陀堂)に安置される平安時代の阿弥陀如来坐像9躯で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。明治34年(1901年)に旧法で指定され、文化財保護法のもとで国宝となった。いわゆる九体阿弥陀である。
浄瑠璃寺の解説(JORURIJI LENS)によれば、堂内の須弥壇の中央に周丈六(221.0センチメートル)の中尊を、左右に半丈六(平均140.8センチメートル)の像を4躯ずつ並べ、両端の1間を除く9間の柱間ごとに1躯ずつ配している。
国宝に指定された理由
木津川市によれば、平安時代末期の世情不安のなかで極楽浄土を願う浄土信仰が高まり、浄瑠璃寺の境内に横長の阿弥陀堂が建てられて九体阿弥陀如来像が安置された。平安時代には京都を中心に30か所ほどの九体阿弥陀堂が造られたといわれるが、現存するのは浄瑠璃寺だけである。
浄瑠璃寺の解説では、保元2年(1157年)に本堂を池の西岸に移し、永万2年(1166年)頃から九躰阿弥陀堂と呼ばれるようになった。九体の阿弥陀如来坐像が当初の阿弥陀堂とともに今も一体で伝わり、平安時代の浄土信仰の形をそのまま見せていることが、何より大きな価値である。
見どころ
堂内に入ると、細長い堂に9躯の阿弥陀如来が一列に並ぶ。中央の中尊がひときわ大きく、その左右に小ぶりな像が4躯ずつ続く構成は、建物と仏像が一体として計画されたことをよく示している。
建物の正面にも注目したい。木津川市によれば、堂の扉は各阿弥陀像に対応するように配置されている。浄瑠璃寺の解説は、それぞれに扉が設けられ、池の対岸から九体阿弥陀仏を礼拝できるようになっていたと記している。池の東岸から阿弥陀堂を見て、扉と仏像の対応を確かめたい。
拝観について
九体阿弥陀は浄瑠璃寺の本堂で拝観できる。木津川市観光協会によれば、拝観時間は3月から11月が午前9時から午後5時(本堂の受付は午後4時30分まで)、12月から2月が午前10時から午後4時(本堂の受付は午後3時30分まで)で、拝観料は中学生以上500円。
JR加茂駅からコミュニティバス当尾線で「浄瑠璃寺前」下車、駐車場がある(木津川市・同観光協会)。問い合わせは浄瑠璃寺(電話0774-76-2390)。
Q&A
- 浄瑠璃寺の九体阿弥陀とは何ですか?
- 本堂に一列に並ぶ9躯の阿弥陀如来坐像で、中央の大きな中尊の左右に4躯ずつが並びます。
- 木造阿弥陀如来坐像(本堂安置)はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
- 九体阿弥陀の大きさは?
- 浄瑠璃寺の解説では、中尊が周丈六(221.0センチメートル)、左右の8躯が半丈六(平均140.8センチメートル)です。
- 九体阿弥陀堂はほかにもありますか?
- 平安時代には京都を中心に30か所ほど造られたといわれますが、現存するのは浄瑠璃寺だけです。
- 浄瑠璃寺の拝観時間と拝観料は?
- 木津川市観光協会によれば、3月から11月は午前9時から午後5時、12月から2月は午前10時から午後4時で、拝観料は中学生以上500円です。
基本情報
| 名称 | 木造阿弥陀如来坐像(本堂安置)(もくぞうあみだにょらいざぞう) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府木津川市加茂町西小(浄瑠璃寺本堂) |
| 指定区分 | 国宝(美術工芸品・彫刻) |
| 指定年 | 昭和27年(1952年)11月22日国宝指定(明治34年(1901年)8月2日旧法指定) |
| 員数 | 9躯 |
| 寸法 | 中尊221.0センチメートル、脇の8躯は平均140.8センチメートル(浄瑠璃寺による) |
| 所有者 | 浄瑠璃寺 |
| 公開状況 | 本堂で拝観可(拝観料500円) |
参考文献
- 木造阿弥陀如来坐像(本堂安置)(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/213
- 九体阿弥陀堂(JORURIJI LENS 浄瑠璃寺)
- https://joruriji.jp/contents/content01/
- 浄瑠璃寺(木津川市)
- https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/8,28744,36,421,html
- 浄瑠璃寺(木津川市観光協会)
- https://www.0774.or.jp/148/
最終更新日: 2026.10.04