神宮徴古館・農業館とは:倉田山に建つ神宮の博物館

神宮徴古館・農業館(じんぐうちょうこかん・のうぎょうかん)は、三重県伊勢市神田久志本町の倉田山にある神宮の博物館で、明治42年(1909年)の神宮徴古館と明治38年(1905年)の神宮農業館が、平成10年(1998年)10月9日にそろって登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録では、所有者は宗教法人神宮である。徴古館は神宮の歴史資料を収集・展示する目的で、農業館は農業の啓発と発展を目的として建てられた。

神宮の博物館によると、2館はいずれも宮廷建築の第一人者で、赤坂離宮(現在の迎賓館)を手がけた片山東熊の設計である。

神苑会と博物館の歩み

神宮の博物館によると、宮域の清浄と美観を守り、倉田山に動物園・植物園・図書館を併設する総合博物館を開くことを目的に、明治19年(1886年)に神苑会が発足した。

計画の規模が大きすぎたうえ、恐慌や日清戦争の影響で寄付金が集まらず、神苑会はまず明治24年(1891年)に外宮前に農業館を建てた。明治38年(1905年)に農業館を倉田山へ移転・増築し、明治42年(1909年)9月29日に徴古館の開館式が行われた。

明治44年(1911年)に神苑会は2館の建物と収蔵品を神宮に奉納して解散し、神宮は同年、「徴古館農業館」と正式に名付けた。

2館の建築

神宮の博物館によると、徴古館はルネサンス式の凹型の平屋建てで、外壁は備前陶器製の花崗煉瓦石積み(テラコッタ)、中央の屋根はドーム状である。農業館は、平等院鳳凰堂をイメージした和洋折衷様式の木造瓦葺で、回廊型の平屋建てとして建てられた。

文化庁によると、徴古館は戦災後に大改修されたが、外壁まわりは保存されている。農業館は、もとロの字形の平面だったが、近年の移築で前半部のみに縮小された。

神宮徴古館・農業館の見学方法

神宮の博物館によると、入館時間は午前9時から午後4時(観覧は午後4時30分まで)で、休館日は毎週木曜日(祝日の場合は翌平日)と12月29日から31日である。

観覧料は、徴古館・農業館が大人500円、小中学生100円で、神宮美術館との3館共通券は大人700円、小中学生200円。路線バスや周遊バスの停留所「神宮徴古館前」が御幸道路沿いにある。問い合わせは神宮徴古館・農業館(0596-22-1700)へ。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「神宮徴古館」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000830
文化庁 国指定文化財等データベース「神宮農業館」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000831
神宮の博物館「歴史詳細」
https://museum.isejingu.or.jp/museum/history.html
神宮の博物館「ご利用案内」
https://museum.isejingu.or.jp/guide/index.html
神宮の博物館「アクセス」
https://museum.isejingu.or.jp/access/index.html

最終更新日: 2026.09.28

基本情報

名称神宮徴古館・農業館
所在地三重県伊勢市神田久志本町1754-1
所有者宗教法人神宮
指定登録有形文化財 2件
座標34.48631, 136.72463