古澤醸造二号蔵 ― 対をなす小ぶりな仕込蔵
宮崎県に残る唯一の土蔵造りの発酵蔵で焼酎を醸す古澤醸造。その二棟のうち小ぶりな一棟が、敷地の北辺に建つ二号蔵である。明治後期、およそ1898年から1912年の間に建てられ、昭和50年代と平成15年(2003年)に改修された。建築面積は39平方メートルと控えめだが、南隣の大きな一号蔵と同じ役割を担っている。
登録の理由と価値
二階建の建物は東西に棟を通す切妻造で、南面に戸口を一つ開く。太い柱を半間ごとに立て、貫を通して軸組を固める。二階の床組は大径の梁で組み、小屋組はキングポストトラスとした。平成30年(2018年)11月2日、国土の歴史的景観に寄与するものとして登録有形文化財(建造物)に登録された。一号蔵とともに、この醸造施設の中核をなす。
見どころ
蔵の内部では、焼酎の醪が代々変わらぬやり方で発酵する。甕は床に据え、地中には埋めない。厚い土壁が日南海岸の暑さをやわらげ、甕は一年を通じて安定した温度を保つ。
ここで仕込まれる代表銘柄「八重桜」は、芋・麦・米・そばと原料を変えて醸される。いずれも常圧で一度だけ蒸留し、機械濾過をかけずに落ち着かせるため、その年の気候がそのまま瓶へと映る。
Q&A
- 二号蔵は一号蔵とどう違うのですか。
- 建築面積39平方メートルとずっと小さく、敷地の北側に建ちますが、発酵の役割は同じです。二棟そろって蔵の中心をなします。
- ここでは何が造られていますか。
- 代表銘柄「八重桜」の焼酎で、芋・麦・米・そばを原料とします。発酵は土壁の内側で、甕を使って行われます。
- いつ建てられましたか。
- 明治後期、およそ1898年から1912年の間の建築です。のちに昭和後期と平成15年(2003年)に改修されています。
- 蔵元を見学できますか。
- 店舗は営業時間内に訪ねることができ、敷地から歴史的な建物を見ることができます。蔵の内部の見学を望む場合は、事前にご相談ください。
基本情報
| 名称 | 古澤醸造二号蔵(ふるさわじょうぞうにごうぐら) |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県日南市大堂津四丁目4748(登録上)/蔵元は大堂津4-10-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 登録年月日 | 平成30年(2018年)11月2日 |
| 員数 | 1棟 |
| 構造・形式 | 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積39平方メートル |
| 年代 | 明治後期(およそ1898〜1912年)/昭和後期・平成15年改修 |
| 所有者 | 古澤醸造合名会社 |
| 見学 | 店舗8:00〜17:00、不定休/大堂津駅から徒歩約10分 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース ― 古澤醸造二号蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012671
- 古澤醸造合名会社 ― 公式サイト
- https://nichinan-yaezakura.jp/
- 日南市観光協会 観光にちなん ― 古澤醸造合名会社
- https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/792/
最終更新日: 2026.07.03