宮川神社社叢とは:日本海側北限のシロダモ林

宮川神社社叢は、新潟県柏崎市宮川にある宮川神社の境内林で、昭和55年(1980年)に国の天然記念物に指定された。

文化庁の解説によると、社叢は海岸から約1キロメートル離れた標高100メートルの山の南西斜面にあり、面積は約5.4ヘクタール。柏崎市は、丘の上を占める宮川神社の境内の南西をめぐる急斜面に、多様な樹木が昼でも暗いほどに茂っていると紹介している。

所在地は柏崎市大字宮川4027(宮川神社)である。

指定の理由:暖地と寒地の植物が共存する森

林は、中央部のシロダモが優占する常緑広葉樹林と、周辺部のカシワ、ミズナラなどの落葉広葉樹林に大きく分かれ、400種以上の植物が自生している。

そのなかには、キダチノネズミガヤ、タマミゾイチゴツナギなどの暖地性の植物と、クルマユリ、ムシャリンドウなどの寒地性の植物、主に日本海側に生えるマルバマンサク、トキワイカリソウなどが共存している。文化庁は、植物分布のうえで貴重な地域であるだけでなく、純林に近いシロダモ林が日本海側の北限にあたり、暖帯性の広葉樹林としても貴重だと評価している。指定当時はすでに県の天然記念物として保護され、保存状態はよかった。

見どころ:シロダモの大木とタブノキ

柏崎市によると、宮川神社社叢のシロダモの群生は見事で、大きいものは目通り(目の高さの幹回り)1.2メートルに達する。そのほかタブノキやヤブツバキの大樹が群生し、落葉広葉樹ではケヤキ、エノキ、エゾイタヤ、ミズナラ、カシワ、針葉樹ではスギ、マツ、モミが見られる。

つる植物や草本、シダ類も原始林のように茂り、海辺には珍しい樹林をつくっている。常緑樹の暗い林と、周辺の落葉樹の明るい林との境目に注意しながら歩くと、指定の理由が実感しやすい。

宮川神社社叢の見学方法

宮川神社社叢は神社の境内林で、参拝の際に見ることができる。料金や時間についての公式の案内は見当たらなかった。天然記念物なので、植物の採取は禁じられている。社叢は急斜面にあるため、境内の道から外れて斜面に入らないようにしたい。

交通手段についての公式の案内も確認できなかった。問い合わせ先は柏崎市商業観光課観光振興係(0257-21-2334)である。

Q&A

Q宮川神社社叢とは何ですか?
A新潟県柏崎市宮川にある宮川神社の境内林で、昭和55年(1980年)に国の天然記念物に指定されました。面積は約5.4ヘクタールです。
Q宮川神社社叢が貴重なのはなぜですか?
A純林に近いシロダモ林が日本海側の北限にあたるうえ、暖地性と寒地性の植物が400種以上共存しているためです。
Q宮川神社社叢にはどのような木がありますか?
Aシロダモのほか、タブノキ、ヤブツバキ、ケヤキ、ミズナラ、カシワ、スギ、モミなどがあります。シロダモは大きいもので目通り1.2メートルに達します。
Q宮川神社社叢の場所は?
A柏崎市大字宮川4027の宮川神社境内で、海岸から約1キロメートル離れた山の南西斜面にあります。
Q宮川神社社叢は見学できますか?
A神社の境内林なので参拝の際に見られます。植物の採取は禁止され、急斜面には立ち入らないようにしてください。

基本情報

名称宮川神社社叢(みやがわじんじゃしゃそう)
所在地新潟県柏崎市大字宮川4027(宮川神社)
指定区分天然記念物
指定年昭和55年(1980年)3月14日指定
員数1件
寸法面積約5.4ヘクタール、標高100メートルの山の南西斜面
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況神社の境内林。料金・時間の公式案内なし

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「宮川神社社叢」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/882
文化遺産オンライン「宮川神社社叢」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/138154
柏崎市「宮川神社社叢」
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/sangyoshinkobu/shogyokankoka/kankosinko/shisekijinjabukkaku/jinja/3632.html
柏崎観光協会「宮川神社社叢」
https://www.uwatt.com/detail/778/index.html

最終更新日: 2026.09.27