温泉御宿龍言本館とは

温泉御宿龍言本館(旧松崎家住宅主屋)は、新潟県南魚沼市坂戸にある明治前期(1868〜1882年)の民家で、昭和44年(1969年)に近隣の集落から移築され、平成30年(2018年)5月10日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「おんせんおんやどりゅうごんほんかん(きゅうまつざきけじゅうたくしゅおく)」。

文化庁の記録では、木造平屋建、金属板葺、建築面積218平方メートル。登録番号は15-486である。

農家の主屋から宿の本館へ

温泉御宿龍言本館は、近隣の集落にあった松崎家の主屋を移して建てたもので、旅館の建物として使われてきた(文化庁)。宿の公式サイトによれば、龍言の名は、坂戸城主であった長尾政景の菩提寺・雲洞庵の末寺「龍言寺」の跡地に建てられたことに由来する。敷地には庄屋や豪農の館を移築した建物が集められており、宿は令和元年(2019年)夏に「ryugon」として改装・再出発した。

登録有形文化財としての価値

温泉御宿龍言本館は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁は、宿泊施設に転用されていながら、建物の内外ともこの地方の上層農家の形式をよく残している点を評価している。

中門をもつ雪国の民家

文化庁の解説では、切妻造・平入の主屋の前後に、切妻屋根の中門(ちゅうもん)を突き出した形である。母屋から中門を突き出すこの形は「中門造」と呼ばれ、宿の公式サイトも東北や新潟に見られる民家の形式として紹介している。

内部は、前の中門の玄関脇に天井の高い広間を設け、その奥に相の間をはさんで座敷2室を前後に並べる(文化庁)。温泉御宿龍言本館を訪ねたら、玄関から広間に入ったときの天井の高さと、座敷へ奥へ続いていく部屋の並びに注目したい。

見学について

温泉御宿龍言本館は宿「ryugon」の建物として使われているため、館内に入るのは宿泊など宿を利用する場合になる。見学だけの受け入れについては宿に問い合わせたい(電話025-772-3470)。

公式サイトによれば、JR上越線・北越急行ほくほく線の六日町駅から徒歩約18分、タクシーで約4分(1.4キロ)。越後湯沢駅前の「HATAGO井仙」から無料の送迎車が出ており、所要は約30分である。車では関越自動車道の六日町ICから約8分。

Q&A

Q温泉御宿龍言本館(旧松崎家住宅主屋)はいつの建物ですか?
A明治前期(1868〜1882年)の民家で、昭和44年(1969年)に現在地へ移築されました(文化庁)。
Q温泉御宿龍言本館の建物の特徴は?
A切妻造・平入の主屋の前後に中門を突き出した雪国の上層農家の形式で、天井の高い広間と前後に並ぶ座敷2室を備えています(文化庁)。
Qなぜ登録有形文化財になったのですか?
A宿泊施設に転用されながら、内外とも当地の上層農家の形式をよく残しているためです(文化庁)。
Q温泉御宿龍言本館は見学できますか?
A宿「ryugon」の建物として使われているため、館内に入るのは宿の利用時になります。見学のみの可否は宿(025-772-3470)に確認してください。
Q温泉御宿龍言本館への行き方は?
A六日町駅から徒歩約18分、タクシーで約4分です。越後湯沢駅前から無料送迎もあります(公式サイト)。

基本情報

名称温泉御宿龍言本館(旧松崎家住宅主屋)(おんせんおんやどりゅうごんほんかん)
所在地新潟県南魚沼市坂戸字道端1-6
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成30年(2018年)5月10日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、金属板葺、建築面積218平方メートル
所有者株式会社龍言
公開状況宿泊施設として営業。見学のみは要問い合わせ

参考文献

温泉御宿龍言本館(旧松崎家住宅主屋)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012317
ryugonについて(ryugon 公式サイト)
https://ryugon.co.jp/about/
アクセス(ryugon 公式サイト)
https://ryugon.co.jp/access/

最終更新日: 2026.10.14