乙宝寺三重塔とは

乙宝寺三重塔は、新潟県胎内市乙の真言宗智山派の古刹、乙宝寺にある江戸時代前期の元和5年(1619年)の三重塔で、大正12年(1923年)3月28日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「おっぽうじさんじゅうのとう」で、「おとほうじ」ではない。

文化庁の記録では、三間三重塔婆、こけら葺。附として棟札1枚が指定されている。指定番号は00778、所有者は乙宝寺である。

村上城主が建てた塔

新潟県観光協会によれば、三重塔は村上城主の村上忠勝が願主となって起工し、元和6年(1620年)、村上城主堀直奇のときに完成した。棟梁は京都の小島近江守藤原吉正で、塔頂の九輪には貞享年間(1684~1687年)の再興の刻銘がある。文化庁は建立を元和5年(1619年)とする。

同協会によれば、乙宝寺は天平8年(736年)に聖武天皇の勅命で開かれたと伝わる勅願寺で、『今昔物語集』などにもこの寺にまつわる話が記されている。

重要文化財としての価値

乙宝寺三重塔は大正12年(1923年)に指定された。新潟県観光協会は、内外とも絵様や繰形などの装飾を省いた簡素な純和様の三層塔だが、全体の形が荘重で均衡が美しく、周囲の老杉と調和しているとしている。

昭和26年(1951年)から昭和28年(1953年)にかけて解体修理が行われ、往時の姿に復元された(新潟県観光協会)。

見どころ

方3間の三重塔で、屋根はこけら葺である(文化庁)。装飾を抑えた純和様の姿と、老杉の中に立つ塔の均整のとれたシルエットが見どころとされる(新潟県観光協会)。

境内の池の小島には、江戸時代初期の作とみられる弁天堂(新潟県指定文化財)も建つ(新潟県観光協会)。

見学について

新潟県観光協会によれば、乙宝寺の境内は参拝自由で、宝物殿(有料)は休館中の案内がある。拝観の受付時間は午前8時から午後5時まで。

所在地は胎内市乙1112。JR羽越本線の平木田駅から車で約10分、中条駅から車で約15分で、駐車場がある。問い合わせ先は乙宝寺(電話0254-46-2016)。

Q&A

Q乙宝寺三重塔はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では元和5年(1619年)です。新潟県観光協会は元和6年(1620年)の完成としています。
Q乙宝寺はなんと読みますか?
A「おっぽうじ」と読みます(文化庁)。
Q乙宝寺三重塔の形式は?
A三間三重塔婆、こけら葺の純和様の塔です(文化庁・新潟県観光協会)。
Q乙宝寺三重塔は見られますか?
A乙宝寺の境内は参拝自由で、塔は外から見ることができます(新潟県観光協会)。
Q乙宝寺三重塔が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A大正12年(1923年)3月28日です。附として棟札1枚も指定されています。

基本情報

名称乙宝寺三重塔(おっぽうじさんじゅうのとう)
所在地新潟県胎内市乙
指定区分重要文化財(建造物)
指定年大正12年(1923年)3月28日指定
員数1基(附 棟札1枚)
寸法三間三重塔婆、こけら葺
所有者乙宝寺
公開状況境内参拝自由(塔は外観見学)

参考文献

乙宝寺三重塔(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/644
乙宝寺三重塔・弁天堂(にいがた観光ナビ)
https://niigata-kankou.or.jp/spot/7280
乙宝寺(にいがた観光ナビ)
https://niigata-kankou.or.jp/spot/7285

最終更新日: 2026.10.14