早撰堂菓子店とは

早撰堂菓子店は、新潟県村上市大町にある和菓子店の店舗兼住宅と土蔵で、明治26年(1893年)建築の主屋、明治20年(1887年)建築の西土蔵、大正期の東土蔵の3棟が平成17年(2005年)12月26日に登録有形文化財(建造物)として登録された。読みは「そうせんどうかしてん」。

村上城下の目抜き通りに面した町家で、主屋は通りに東面して建つ。敷地は通りから奥へ細長く延び、主屋の西方、敷地の西南隅に西土蔵、その北東に東土蔵が建つ。東土蔵は敷地の北辺が接する寺町通りに妻面を見せている。表の通りから裏の通りまで、店・住まい・蔵が一続きに並ぶ商家の構えである。

主屋と西土蔵の棟梁はどちらも増田寅吉と記録されている。村上市観光協会によれば、店は江戸時代から続く和菓子店で、平成16年(2004年)に町屋再生の取り組みの第1号として主屋の外観を大正時代の姿に改装した。

町並みの中の3棟

文化庁は主屋を「通りの歴史的景観要素の一つ」とし、東土蔵については商家の構成を示す好例で、寺町通りの歴史的景観を形成すると評している。3棟はいずれも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。表通りと裏通りの両方に建物が顔を出し、二つの通りの景観をそれぞれ支えている点に、この敷地の特徴がある。

営業時間とアクセス

早撰堂菓子店は現在も営業している和菓子店で、村上市観光協会の案内では営業時間は午前8時30分から午後6時頃、定休日は日曜日(催しの期間を除く)である。店内には和菓子の木型が飾られ、買い物の客として主屋の店の部分に入ることができる。土蔵の内部公開についての案内はない。

村上の町家が座敷を公開する「城下町村上 町屋の人形さま巡り」や「町屋の屏風まつり」の期間には、早撰堂菓子店でも展示が行われている。

JR羽越本線の村上駅から徒歩で約20分。車では日本海東北自動車道の村上瀬波温泉インターチェンジから約5分である。

参考文献

国指定文化財等データベース 早撰堂菓子店主屋(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005114
国指定文化財等データベース 早撰堂菓子店西土蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005115
国指定文化財等データベース 早撰堂菓子店東土蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005116
早撰堂(村上市観光協会)
https://www.sake3.com/spot/301

最終更新日: 2026.10.01

基本情報

名称早撰堂菓子店
所在地新潟県村上市大町1510
指定登録有形文化財 2件
座標38.22462, 139.47840