兒山家住宅土塀とは

兒山家住宅土塀(こやまけじゅうたくどべい)は、大阪府堺市中区陶器北の豪農の屋敷を囲む塀で、江戸時代後期に築かれ、平成14年(2002年)2月14日に登録有形文化財となった。木造、瓦葺で、延長は105メートルに及ぶ。

兒山家住宅土塀は1か所に連続した塀ではなく、屋敷のいくつかの場所に分かれて建つ塀をまとめて1件として登録したものである。場所によって2つの形式が使い分けられている。

庭を囲む塗り込めの土塀

1つ目の形式は、柱などの木部を土壁のなかに塗り込め、内側も外側も壁の面だけを見せる土塀である。兒山家住宅土塀のうち、屋敷の東部にある庭園の南・東・北の三方と、内蔵と納屋のあいだがこの形式をとる。

庭園は座敷と離れの前に開ける。塗り込めの塀は座敷の前の庭を三方から閉じ、屋敷のほかの場所と区切っている。

南西隅の見せる塀

2つ目の形式は、屋敷の南西隅、門長屋と隠居所のあいだを矩折れに廻る塀である。こちらは柱・腕木・出桁(でげた)を表に見せ、上半を漆喰塗、下半を竪板張とする。

木の骨組みを見せる塀は、塗り込めの土塀より軽やかな表情になる。門長屋と隠居所という表向きの2棟を結ぶ場所なので、両者の白壁と竪板張の腰に仕上げをそろえ、正面構えを一続きに見せている。

文化庁は、外に面した隣の建物とともに屋敷構えをつくる欠かせない施設と評価し、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で兒山家住宅土塀を登録した。

兒山家住宅土塀の見学

兒山家住宅土塀は個人の住まいを囲む塀で、敷地の中は公開されていない。

兒山家住宅土塀のうち、公道から見やすいのは南西隅の骨組みを見せる塀で、門長屋と隠居所のあいだに立つ。庭園を囲む塗り込めの土塀は屋敷の東部にある。塀に触れたり寄りかかったりせず、道路から眺めてほしい。

Q&A

Q兒山家住宅土塀とはどんな文化財ですか?
A屋敷を囲む江戸時代後期の塀で、木造、瓦葺、延長105メートルです。屋敷の複数の場所にある塀をまとめて1件として登録しています。
Q兒山家住宅土塀はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成14年(2002年)2月14日に、登録番号27-0176として「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録されました。
Q兒山家住宅土塀にはどんな形式がありますか?
A庭園の三方と内蔵・納屋間は内外とも塗り込めた土塀、南西隅の門長屋と隠居所の間は柱・腕木・出桁を見せ、上半を漆喰塗、下半を竪板張とした塀です。
Q兒山家住宅土塀の長さは?
A文化庁のデータベースでは延長105メートルです。
Q兒山家住宅土塀は外から見られますか?
A南西隅の門長屋と隠居所の間の塀は公道から見やすい位置にあります。敷地の中は非公開です。

基本情報

名称兒山家住宅土塀
所在地大阪府堺市中区陶器北1404
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0176
指定年平成14年(2002年)2月14日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、延長105メートル
所有者個人
公開状況非公開(外観は公道から見学)

参考文献

国指定文化財等データベース 兒山家住宅土塀(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002655
兒山家住宅(堺市)
https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/bunkazai/bunkazai/torokuseido/koyamakejutaku.html
兒山家住宅(堺観光ガイド)
https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/219

最終更新日: 2026.09.28