捴見寺三重塔とは
捴見寺三重塔は、滋賀県近江八幡市安土町の安土山中腹、特別史跡安土城跡の中にある摠見寺の三重塔で、棟札から享徳3年(1454年)の建立とわかる室町時代の塔であり、明治34年(1901年)3月27日に国の重要文化財に指定された。読みは「そうけんじさんじゅうのとう」(文化庁、摠見寺)。
文化庁の記録では、三間三重塔婆、本瓦葺。所有者は捴見寺である。寺は「摠見寺」の表記を用いている。
信長が安土城に移した塔
摠見寺によれば、摠見寺は臨済宗妙心寺派の寺で、天正4年(1576年)の安土城築城の際に織田信長が他所から移して自らの菩提寺とした。安政元年(1854年)の火災で本堂などを焼失し、今は三重塔の北側に礎石だけが残る。昭和7年(1932年)に伝徳川家康邸跡に仮本堂が建てられた。
摠見寺によれば、捴見寺三重塔は天正3年から4年頃に、信長が甲賀の長寿寺から移築したものとされる。棟札には享徳3年の建立と天文24年(1555年)の修理の墨書がある。
重要文化財としての価値
捴見寺三重塔は明治34年に指定された。室町時代中期の建立年が棟札で分かり、信長の安土城とともに移された由緒をもつ塔として、安土山に戦国時代の記憶を伝えている(文化庁、摠見寺)。
見どころ
摠見寺によれば、捴見寺三重塔は三間三重の塔で、屋根は本瓦葺。安土山の中腹にあり、山の上からも下からもその姿が望まれる。平成29年(2017年)の台風で被害を受け、平成30年秋にかけて大屋根をかけて修復された。
同じ境内には、元亀2年(1571年)建立の二王門(楼門)も残り、こちらも重要文化財である(文化庁)。
拝観について
摠見寺・安土山保勝会によれば、安土城址の拝観は年中無休で、8時30分から17時(受付は16時まで、季節により変動)。拝観料は大人700円、小人(高校生以下)200円。城址内は坂や石段ばかりで足元が悪く、拝観には45分から90分ほどかかる。
捴見寺三重塔へは、JR琵琶湖線安土駅から徒歩約20分の城址受付から石段を上る。城址下に無料駐車場がある。問い合わせは摠見寺・安土山保勝会(0748-46-6594)。
Q&A
- 捴見寺三重塔はいつ建てられましたか?
- 棟札から享徳3年(1454年)の建立とわかります(摠見寺)。
- なぜ安土城跡にあるのですか?
- 織田信長が天正3年から4年頃に甲賀の長寿寺から移築したとされます(摠見寺)。
- 摠見寺とはどんな寺ですか?
- 信長が安土城築城の際に移して菩提寺とした臨済宗妙心寺派の寺です(摠見寺)。
- 最近修理されましたか?
- 平成29年(2017年)の台風被害を受け、平成30年秋にかけて修復されました(摠見寺)。
- 捴見寺三重塔が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 明治34年(1901年)3月27日です。
基本情報
| 名称 | 捴見寺三重塔(そうけんじさんじゅうのとう) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦(安土城跡内) |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 明治34年(1901年)3月27日指定 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 三間三重塔婆、本瓦葺 |
| 所有者 | 捴見寺 |
| 公開状況 | 安土城址拝観(有料)、大人700円 |
参考文献
- 捴見寺三重塔(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1472
- 捴見寺二王門(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1473
- 三重塔(重要文化財)(摠見寺)
- https://www.azuchi-nobunaga.com/archives/116
- 摠見寺(摠見寺)
- https://www.azuchi-nobunaga.com/temple
- 拝観案内(摠見寺・安土山保勝会)
- https://www.azuchi-nobunaga.com/guide
最終更新日: 2026.10.11