紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉とは:室町時代の芦雁図2幅

紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉(しほんたんさいろがんず)は、秋月の筆とされる室町時代の紙本淡彩の芦雁図2幅で、昭和9年(1934年)1月30日に重要文化財に指定された。東京都の個人が所有している。

文化庁の記録では、種別は絵画、員数は2幅、作者は秋月で、解説は「室町時代の作品」とだけ記されている。寸法や品質・形状は記録されていない。

芦雁図は、水辺の芦と雁を組み合わせた画題で、水墨画で繰り返し描かれてきた。

作者の秋月

文化庁の記録では、作者名は「秋月」とだけ記されている。室町時代の画家で秋月と名乗った人物としては、雪舟に学んだ画僧、秋月等観が知られる。

東京国立博物館の作品解説は、雪舟の多くの弟子の中でも秋月が最も有名で、禅僧の画家として雪舟から直接絵を学び、雪舟の自画像を与えられて薩摩に帰郷し、のちに中国に渡ったと紹介している。

藤田美術館によると、秋月等観は生没年不詳で、鹿児島の人といわれ、雪舟が71歳の冬に描いて等観に与えた自画像の模本が伝わっている。

紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉の見どころ

淡彩は、墨を主にして薄い色を加える技法である。芦の茂る水辺に雁を配した画面に、わずかな彩色がどのように添えられているかが見どころになる。

2幅で一組の作品であるため、左右の画面の構図が呼応しているかにも注目したい。ただし公開の機会が限られ、図様についての公的な解説は確認できなかった。

紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉の見学方法

紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉は個人が所有しており、常時公開されている作品ではない。展覧会に出品される場合は、所蔵者や会場の案内を確かめたい。

Q&A

Q紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉はいつ重要文化財に指定されましたか?
A昭和9年(1934年)1月30日に指定されました。
Q紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉は何点ありますか?
A2幅です。
Q作者の秋月とは誰ですか?
A文化庁の記録には「秋月」とだけあります。室町時代の画家では、雪舟に学んだ画僧、秋月等観が知られています。
Q芦雁図とはどんな画題ですか?
A水辺の芦と雁を組み合わせた画題で、水墨画で繰り返し描かれてきました。
Q紙本淡彩芦雁図は見られますか?
A個人蔵で常時公開はされていません。

基本情報

名称紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉(しほんたんさいろがんず)
所在地東京都(個人蔵)
指定区分重要文化財(絵画)
指定年昭和9年(1934年)1月30日指定
員数2幅
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者個人
公開状況常時公開なし

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/956
文化遺産オンライン「山水図 秋月等観筆」(東京国立博物館)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/483401
藤田美術館「謎多き画家 雪舟に迫る」
https://fujita-museum.or.jp/topics/2020/09/11/1085/

最終更新日: 2026.09.28