新潮社とは:神楽坂の高台に並ぶ出版社の本館と倉庫
新潮社(しんちょうしゃ)の本館と倉庫は、東京都新宿区矢来町の神楽坂に近い高台に並んで建つ出版社の本社ビルと倉庫で、令和7年(2025年)8月6日にそろって登録有形文化財に登録された。
文化庁の報道発表によると、本館は釉薬タイル貼りの格調高い外観と、古今東西の人類の文字を刻む壁面レリーフなど、社員が関わってデザインした内部の造作が特徴である。倉庫は500万冊分の収容スペースをもつ新刊の物流拠点だった。所有者は潮不動産株式会社。
新潮社によると、同社は明治29年(1896年)の創立で、本社の所在地は新宿区矢来町71である。
本館と倉庫の歩み
新潮社の沿革によると、昭和32年(1957年)に本館の南側が竣工し、昭和34年(1959年)に第一倉庫が竣工した。これに続いて本館の北側が増築され、昭和41年(1966年)に同じ特殊タイル外装の堅牢な本館が整った。
増築部分のロビーの壁面には、彫刻「人類の文字」が設けられた。文化庁の記録では、本館は平成4年(1992年)に改修されている。
文化庁は、本館を日本有数の出版・印刷製本業の集積地を代表するオフィスビルと評価している。
建物の配置と景観
文化庁によると、倉庫は本館と並列して建つ。倉庫は階数が本館と異なるが、高さと外観をそろえ、深い庇を連続させて、長大な沿道の景観をつくり出している。
2棟を通りから一続きに眺めると、階数の違いを感じさせないそろった外観と、連なる庇の水平線がよく分かる。
新潮社への行き方
新潮社によると、東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口から徒歩1分、都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅A1出口から徒歩7分である。
本館と倉庫は現役の社屋として使われており、内部の公開についての公的な案内は確認できなかった。外観は周辺の道路から見ることができる。
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「新潮社本館」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015413
- 文化庁 国指定文化財等データベース「新潮社倉庫」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015414
- 文化庁「文化審議会答申(登録有形文化財(建造物)の登録)」
- https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94187801_01.pdf
- 新潮社「新潮社の沿革 II 基盤」
- https://www.shinchosha.co.jp/history/basis.html
- 新潮社「会社情報」
- https://www.shinchosha.co.jp/info/
最終更新日: 2026.09.28
基本情報
| 名称 | 新潮社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都新宿区矢来町71-10他 |
| 所有者 | 潮不動産株式会社 |
| 指定 | 登録有形文化財 2件 |
| 座標 | 35.70313, 139.73308 |