御前家住宅とは

御前家住宅は、和歌山県和歌山市茶屋ノ丁にある昭和10〜13年(1935〜1938年)に建てられた邸宅で、主屋・台所棟・土蔵の3件が平成9年(1997年)6月12日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは文化庁の記録で「みさきけじゅうたく」である。

和歌山城に程近い市街地に建つ住宅で、文化庁は3棟を同時期にあわせて建てたものとしている。屋敷は、城に近い位置にあった上級武家住宅の系譜を引く構えをもち、この地の往時の様子を知る手がかりとされる(文化庁)。

和歌山県教育委員会の和歌山市の国登録有形文化財一覧では、平成8年(1996年)登録の井上家住宅に次いで、市内で早い時期に登録された物件として並ぶ。

3棟の構成

主屋は木造平屋建で、庇屋根を廻して屋根を2重に見せる外観、丸太を用いた数寄屋風の内装、洋風の応接間をもつ(文化庁)。台所棟は食堂や炊事場などからなる寄棟造の簡素な平屋で、豪壮な主屋と好対照をなす。土蔵は2階建で、裏通りに面して妻を見せて建つ。

接客の場と台所を別棟に分ける構成は、江戸時代の武家住宅の系譜を引くもので、昭和初期の邸宅の様子を示す好例とされる(文化庁)。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。

場所と見学について

茶屋ノ丁は和歌山城(天守)の南西にあたり、地図上の直線距離はおよそ700メートル、南海和歌山市駅からは南へ直線でおよそ1.8キロメートルである(国土地理院の位置による概算)。

個人の住宅とみられ、建物の公開について公的な案内は確認できなかった。敷地に立ち入らず、外から静かに眺めるにとどめたい。

参考文献

御前家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000223
御前家住宅台所棟(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000224
御前家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000225
国登録有形文化財 和歌山市(和歌山県教育委員会)
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500700/mokuroku/d00155458.html

最終更新日: 2026.10.19

基本情報

名称御前家住宅
所在地和歌山県和歌山市茶屋ノ丁1
指定登録有形文化財 3件
座標34.22303, 135.16856