月輪寺薬師堂とは

月輪寺薬師堂は、山口県山口市徳地上村の月輪寺の境内にある、平安時代末期から鎌倉時代初期の寄棟造・茅葺の仏堂で、昭和24年(1949年)2月18日に指定された国の重要文化財である。読みは「がちりんじやくしどう」で、山口県で最古の建造物と考えられている(山口県、山口市)。

文化庁の記録では、桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、茅葺。年代は平安後期とされ、所有者は月輪寺である。厨子1基と棟札2枚が附として指定されている(山口県)。

重源と薬師堂の再興

山口県によれば、寺伝では文治5年(1189年)に俊乗坊重源がこの地に来て、藤原兼実(月輪殿)の助力を得て薬師堂を再興したという。現存する堂は、構造様式や手法、用材の材質などから文治の再興時の建物と推定される。

堂には鎌倉時代末から室町時代にかけての修補材も多く混じり、江戸時代初期には大修理が行われて、内陣を囲む一間通りの入側と小屋組がすべて取り替えられた。それでも内陣を中心に古い材がよく残り、鎌倉時代初期の手法が見られる(山口県)。山口市は、重源による東大寺再建とその足跡を伝える文化財群の一つとしている。

重要文化財としての価値

月輪寺薬師堂は昭和24年(1949年)に指定された。山口県は、主体は文治5年の建物とみてよく、現在山口県で最古の建造物と考えられるとしている。

見どころ

月輪寺薬師堂は桁行5間(12.27メートル)、梁間4間(9.82メートル)の寄棟造・茅葺の堂で、西を正面とする(山口県)。

内陣を中心に残る古材と鎌倉時代初期の手法が見どころである。附として指定された厨子は一間厨子・入母屋造・板葺で、棟札には宝永7年(1710年)の造営と明和3年(1766年)の修覆の記がある(山口県)。

参拝について

月輪寺薬師堂のある月輪寺は山口市徳地上村にあり、山口県観光連盟によれば、徳地インターチェンジから車で約15分、防長バス「上村」バス停から徒歩約15分。問い合わせは月輪寺(0835-54-0127)。

Q&A

Q月輪寺薬師堂はいつ建てられましたか?
A寺伝では文治5年(1189年)に重源が再興したとされ、現存する堂はその時の建物と推定されます(山口県)。
Q月輪寺薬師堂と重源の関係は?
A重源が藤原兼実(月輪殿)の助力を得て再興したと伝えられます(山口県)。
Q月輪寺薬師堂はなぜ貴重なのですか?
A山口県で最古の建造物と考えられているためです(山口県)。
Q月輪寺薬師堂の建物の形は?
A桁行5間、梁間4間の寄棟造・茅葺の堂です(文化庁、山口県)。
Q月輪寺薬師堂が指定されたのはいつですか?
A昭和24年(1949年)2月18日です。

基本情報

名称月輪寺薬師堂(がちりんじやくしどう)
所在地山口県山口市徳地上村421番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和24年(1949年)2月18日指定
員数1棟(附 厨子1基・棟札2枚)
寸法桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、茅葺
所有者月輪寺
公開状況境内で外観を参拝可

参考文献

月輪寺薬師堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3239
月輪寺薬師堂(山口県の文化財)
https://bunkazai.pref.yamaguchi.lg.jp/sp/bunkazai/summary.asp?mid=20014
月輪寺薬師堂 附 厨子・棟札(山口市)
https://www.city.yamaguchi.lg.jp/rs/rekibunshigen/r1050.html
月輪寺(山口県観光連盟)
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_12130.html

最終更新日: 2026.10.11