唐沢堰堤とは
唐沢堰堤は、山梨県北杜市白州町と長野県諏訪郡富士見町落合の境を流れる釜無川に昭和25年(1950年)に完成した砂防堰堤で、平成22年(2010年)1月15日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「からさわえんてい」、登録番号は19-0062である。
文化庁の記録によれば、重力式コンクリート造の堰堤で、堤長110メートル、堤高12メートル。副堰堤と水叩き、護岸、垂直壁、コンクリートブロックが付属する。国土交通省富士川砂防事務所によれば、昭和11年(1936年)10月に着工し、昭和25年(1950年)8月に完成した。設置者は国土交通省である。
登録の理由と価値
唐沢堰堤は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、富士川水系釜無川の上流に位置し、表面を石積とした重力式コンクリート造の堰堤で、釜無川本川で最初に着手され、かつ最大規模の砂防堰堤である。
富士川砂防事務所は、釜無川の上流域は両岸に急な崖が続く深い谷で、度重なる出水で大小の崩壊地が至る所にあり、土砂の生産と流出が盛んだと説明する。唐沢堰堤は昭和の砂防技術を今に伝えるとともに、周囲の景観に溶け込み、良好な渓流空間をつくり出していることが評価されている。
見どころ
本堰堤、水叩き、副堰堤が連続する構成に注目したい。文化庁によれば、副堰堤の直下には3.0メートル角のコンクリートブロックを17基並べて、流れによる洗掘を防いでいる。
富士川砂防事務所によれば、堰堤の袖部や天端には整備当時の練石が今も確認できる。コンクリートの堤体の表面を石で仕上げた、練石積の重力式堰堤の姿を確かめたい。
見学について
唐沢堰堤は国土交通省が管理する現役の砂防施設である。富士川砂防事務所は管内の砂防堰堤で立ち入りへの注意喚起看板を設置しており、唐沢砂防堰堤にも看板を設けている。堰堤の上や袖部、河床には立ち入らず、離れた安全な場所から見るようにしたい。
見学の可否や周辺の道路状況は、富士川砂防事務所に確かめたい。
Q&A
- 唐沢堰堤はいつ造られましたか?
- 昭和11年(1936年)10月に着工し、昭和25年(1950年)8月に完成しました。
- 唐沢堰堤が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成22年(2010年)1月15日に登録されました。登録番号は19-0062です。
- 唐沢堰堤の大きさは?
- 堤長110メートル、堤高12メートルの重力式コンクリート造の堰堤です。
- 唐沢堰堤はなぜ重要なのですか?
- 釜無川本川で最初に着手され、かつ最大規模の砂防堰堤で、昭和の砂防技術を伝えるためです。
- 唐沢堰堤に近づけますか?
- 現役の砂防施設で、立ち入りへの注意喚起看板が設置されています。堰堤の上や河床には立ち入らないでください。
- 砂防施設の巡視・注意喚起看板設置状況(国土交通省 関東地方整備局 富士川砂防事務所)
- https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000078180.pdf
基本情報
| 名称 | 唐沢堰堤(からさわえんてい) |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県北杜市白州町・長野県諏訪郡富士見町落合 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成22年(2010年)1月15日登録(登録番号19-0062) |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 重力式コンクリート造、堤長110メートル、堤高12メートル |
| 所有者 | 国土交通省(設置者) |
| 公開状況 | 現役の砂防施設(堰堤への立入不可) |
参考文献
- 唐沢堰堤(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007989
- 富士川砂防事務所管内の登録有形文化財(国土交通省 関東地方整備局 富士川砂防事務所)
- https://www.ktr.mlit.go.jp/fujikawa/fujikawa00483.html
- 砂防施設の巡視・注意喚起看板設置状況(国土交通省 関東地方整備局 富士川砂防事務所)
- https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000078180.pdf
最終更新日: 2026.10.04