ルミエール旧地下発酵槽とは

ルミエール旧地下発酵槽は、山梨県笛吹市一宮町南野呂にある、明治34年(1901年)に造られた石造半地下式の葡萄酒発酵槽で、平成10年(1998年)4月21日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「るみえーるきゅうちかはっこうそう」。日本初のヨーロッパ形の地下ワイン発酵槽とされる(文化庁、笛吹市)。

文化庁の記録では、員数1基、石造、建築面積203平方メートルで、登録番号は19-0025、所有者は株式会社ルミエールである。平成30年(2018年)には日本遺産「葡萄畑が織りなす風景」の構成文化財にもなった(日本遺産ポータルサイト、ルミエール)。

甲州の葡萄酒づくりと発酵槽

ルミエールの会社概要によれば、同社の醸造所は明治18年(1885年)に創立された。甲府盆地東部の峡東地域は古くからぶどうの産地で、明治以降に葡萄酒の醸造が広がった。

ルミエールによれば、ルミエール旧地下発酵槽は明治34年に神谷傳兵衛の指導を受けて築かれ、扇状地の傾斜を利用した横蔵式の地下発酵槽である。ステンレスタンクがなかった明治から昭和にかけて、大量の葡萄酒を仕込む槽として使われた。

登録有形文化財としての価値

ルミエール旧地下発酵槽は「再現することが容易でないもの」として登録された。文化庁の解説は、葡萄酒の発酵タンクと貯蔵タンクとして作られた施設で、躯体が堅固で今も一部が使われていると記す。

見どころ

文化庁によれば、幅1.9メートル、奥行6.6メートル、高さ2.7メートルの発酵槽を10基備え、前面を地下通路でつなぐ。現在は上部をコンクリートで塞ぎ、その上に工場が建つ。笛吹市は、花崗岩を高い精度で積み上げた長方形の槽が10基横に並ぶ点を特徴に挙げる。

ルミエールによれば、耐酸性に優れた花崗岩を用い、1基で1万リットル以上を仕込める。槽の底や側面に竹の簀子(すのこ)を据え、ぶどうを房ごとつぶし入れて発酵させる独自の方法で、今も仕込みに使われている。

見学について

ルミエール旧地下発酵槽は株式会社ルミエールの醸造施設の一部で、同社のワイナリー見学ツアー(要予約・有料)で見ることができる。ツアーはぶどう畑、醸造棟、石蔵発酵槽、地下セラーをめぐり、電話(0553-47-0207)で前日15時までに2名以上で申し込む(ルミエール)。

地下セラーへの出入りには階段を使う。所在地は笛吹市一宮町南野呂624で、日程や料金は事前に同社の案内で確認したい。

Q&A

Qルミエール旧地下発酵槽はいつ造られましたか?
A明治34年(1901年)です(文化庁)。
Qルミエール旧地下発酵槽はどんな施設ですか?
A葡萄酒の発酵タンク・貯蔵タンクとして造られた石造半地下式の発酵槽で、10基が地下通路でつながっています(文化庁)。
Q発酵槽は今も使われていますか?
Aはい。躯体は堅固で、一部が今も仕込みに使われています(文化庁、ルミエール)。
Qルミエール旧地下発酵槽は見学できますか?
A株式会社ルミエールのワイナリー見学ツアー(要予約・有料)で見学できます(ルミエール)。
Qルミエール旧地下発酵槽が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成10年(1998年)4月21日です。

基本情報

名称ルミエール旧地下発酵槽(るみえーるきゅうちかはっこうそう)
所在地山梨県笛吹市一宮町南野呂624
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)4月21日登録
員数1基
寸法石造半地下式、発酵槽10基、建築面積203平方メートル
所有者株式会社ルミエール
公開状況ワイナリー見学ツアー(要予約・有料)で見学可

参考文献

ルミエール旧地下発酵槽(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000534
ルミエール旧地下発酵槽【国登録】【一宮】(笛吹市)
https://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/shisetsu/bunkazaihoka/033.html
ルミエール旧地下発酵槽(日本遺産ポータルサイト)
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/culturalproperties/result/3807/
石蔵和飲(ルミエール)
https://www.lumiere.jp/ishigura
ワイナリー(ルミエール)
https://www.lumiere.jp/winery
ワイナリー見学(ルミエール)
https://www.lumiere.jp/tour

最終更新日: 2026.10.11