青森県丹後平古墳群出土品とは:本州北端の「末期古墳」から出た副葬品
青森県丹後平古墳群出土品(あおもりけんたんごたいこふんぐんしゅつどひん)は、青森県八戸市の丹後平古墳群から出土した飛鳥時代から平安時代前期の副葬品などの一括で、平成30年(2018年)10月31日に国の重要文化財に指定された。
文化遺産オンラインの記録では、種別は考古資料、員数は一括、所有者は八戸市で、八戸市博物館が保管している。八戸市博物館によると、指定されたのは195点である。
文化庁の解説によると、律令制の外にあった東北北部の「末期古墳」からの出土品一括である。
丹後平古墳群
出土地の丹後平古墳群は、別に国の史跡に指定されている。文化庁によると、7世紀後葉から8世紀前葉にかけて形成された総数100基前後と推測される古墳群で、馬淵川の南岸のなだらかな丘陵にある。
八戸新都市開発の区域内で見つかり、昭和62・63年度(1987・1988年度)の発掘調査で重要な成果が得られたため、事業計画を変更して中心部分約7,000平方メートルが保存された。全面調査された29基は、いずれも直径4から9メートルほどの円墳である。
文化庁は、東北北部には6世紀まで基本的に古墳が及ばなかったが、7世紀後葉以降、律令国家の働きかけの中で在地の勢力が東北以南の墓制を取り入れ、群集墳が築かれていったとしている。
青森県丹後平古墳群出土品の見どころ
文化庁の解説によると、黄銅製で、三累環の内側に獅噛を配した柄頭は例がなく、象嵌と鍍金を併用した精緻なつくりである。史跡の解説は、15号墳から出たこの柄頭を、獅噛環頭と三累環頭を組み合わせた類例のないもので、6世紀前半から中ごろの朝鮮半島の製品と考えられるとしている。
蕨手刀や方頭大刀、多種多量の玉は、末期古墳に特徴的な副葬品である。故意に底部を欠いた土器は、祭祀の姿を伝えている。
本州の北端に近い地で、朝鮮半島製とみられる精緻な刀装具と、東北北部に特有の蕨手刀が同じ古墳群から出ていることが、この出土品の見どころである。
青森県丹後平古墳群出土品の見学方法
八戸市博物館によると、リニューアル工事に伴い、令和6年(2024年)10月6日から常設展示室での公開を中止している。公開の再開は、令和9年度(2027年度)のリニューアルオープンが予定されている。
出土品を長く保存するため、保存修理も進められている。最新の公開情報は八戸市博物館(0178-44-8111)で確かめたい。
Q&A
- 青森県丹後平古墳群出土品はいつ重要文化財に指定されましたか?
- 平成30年(2018年)10月31日に指定されました。
- 青森県丹後平古墳群出土品は何点ありますか?
- 八戸市博物館によると、195点です。
- 青森県丹後平古墳群出土品の見どころは?
- 朝鮮半島製とみられる獅噛三累環頭大刀の柄頭、蕨手刀や方頭大刀、多種多量の玉などです。
- 末期古墳とは何ですか?
- 東北北部で7世紀後葉以降に築かれた小規模な円墳の群集墳で、律令制の外にあった地域の墓です。
- 丹後平古墳群出土品は見られますか?
- 八戸市博物館のリニューアル工事のため、令和6年(2024年)10月6日から常設展示を中止しており、令和9年度(2027年度)に再開予定です。
基本情報
| 名称 | 青森県丹後平古墳群出土品(あおもりけんたんごたいこふんぐんしゅつどひん) |
|---|---|
| 所在地 | 青森県八戸市大字根城字東構35-1(八戸市博物館) |
| 指定区分 | 重要文化財(考古資料) |
| 指定年 | 平成30年(2018年)10月31日指定 |
| 員数 | 一括(195点) |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 八戸市 |
| 公開状況 | 常設展示は令和9年度(2027年度)まで休止 |
参考文献
- 文化遺産オンライン「青森県丹後平古墳群出土品」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/442713
- 文化庁 国指定文化財等データベース「丹後平古墳群」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/3207
- 文化遺産オンライン「丹後平古墳群」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/218149
- 八戸市博物館「丹後平古墳群出土品・櫛引遺跡出土品」
- https://hachinohe-city-museum.jp/cultural_tango/
最終更新日: 2026.09.28