南部利康霊屋とは

南部利康霊屋は、青森県三戸郡南部町小向にある寛永8年(1631年)頃の霊廟建築で、昭和28年(1953年)11月14日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「なんぶとしやすたまや」。

文化庁の記録では、桁行は正面三間・背面二間、一重、入母屋造、向拝一間、柿葺。管理団体は南部町である。青森県教育委員会によれば、所在地は南部町小向字正寿寺、所有者は個人。

父利直の没年から読む建立年

南部利康霊屋は、南部利直の子・利康をまつる霊屋である。建立の年を示す資料は残っていないが、青森県教育委員会は、利康とその父利直の没年から寛永8〜9年(1631〜1632年)の建物とみている。この年代は建物の様式の特徴とも合うという。

重要文化財としての価値

青森県教育委員会は、南部利康霊屋を江戸時代前期の霊廟建築の典型を示すものと評価している。小さな堂に黒漆・極彩色・鍍金金具を集中させた、大名家の霊廟らしい装飾が残っている。

見どころ

平面は二間四方の堂を基本に、正面だけを三間に広げ、一間の向拝を付けている(青森県)。こけら葺の入母屋造の屋根を載せた、ごく小さな建物である。

外まわりの軸組には黒漆が塗られ、各所に極彩色の文様や絵が描かれ、鍍金の金具で飾られている(青森県)。南部利康霊屋の前に立ったら、黒い柱と梁の上に浮かぶ色彩と、金具の光り方に目を凝らしたい。内部は内陣と外陣に分かれ、内陣が一段高く造られている。

見学について

青森県教育委員会によれば、南部利康霊屋は有料で公開されており、休館日は12月29日から1月3日まで。料金や見学時間は、南部町教育委員会社会教育課(電話0178-38-5969)に問い合わせたい。

南部利康霊屋のある小向字正寿寺は、国の史跡「聖寿寺館跡」の指定地にも含まれる地名で、南部氏本宗家が室町時代から戦国時代にかけて本拠を置いた一帯にあたる(青森県)。

Q&A

Q南部利康霊屋はいつ建てられましたか?
A寛永8年(1631年)頃です(文化庁)。青森県は利康と父利直の没年から寛永8〜9年(1631〜1632年)とみています。
Q南部利康霊屋は誰をまつっていますか?
A南部利直の子、南部利康です(青森県)。
Q南部利康霊屋の見どころは?
A黒漆塗りの軸組に施された極彩色の文様や絵、鍍金金具による装飾です(青森県)。
Q南部利康霊屋は見学できますか?
A有料で公開されています。休館日は12月29日から1月3日で、詳細は南部町教育委員会社会教育課(0178-38-5969)に確認してください(青森県)。
Q南部利康霊屋が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。

基本情報

名称南部利康霊屋(なんぶとしやすたまや)
所在地青森県三戸郡南部町大字小向(青森県の資料では小向字正寿寺)
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和28年(1953年)11月14日指定
員数1棟
寸法桁行正面三間、背面二間、一重、入母屋造、向拝一間、こけら葺
所有者個人(管理団体:南部町)
公開状況有料公開(12月29日から1月3日は休館)

参考文献

南部利康霊屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/88
南部利康霊屋(青森県教育委員会 文化財保護課)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-bunka/jubun_kenzoubutu_11.html
聖寿寺館跡(青森県教育委員会 文化財保護課)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-bunka/kinen_siseki_14.html

最終更新日: 2026.10.14