茂木七郎右衛門家住宅新蔵とは

茂木七郎右衛門家住宅新蔵は、千葉県野田市野田の茂木七郎右衛門家の屋敷に大正元年(1912年)頃に建てられた土蔵で、平成30年(2018年)3月27日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「もぎしちろうえもんけじゅうたくしんぐら」、登録番号は12-257である。

文化庁の記録によれば、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積は35平方メートル。桁行9.1メートル、梁間3.9メートルで、本蔵の背面側に東西方向の棟を並べて建ち、規模も本蔵とほぼ同じである。平成22年(2010年)に改修されている。

茂木七郎右衛門家は、千葉県教育委員会によれば安永元年(1772年)から屋号を柏屋として醤油醸造業を営んだ家で、屋敷には主屋や書院、土蔵、門、塀、邸内社の琴平神社など18件の建物が登録されている。

登録の理由と価値

茂木七郎右衛門家住宅新蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。本蔵の背後に同じ規模で棟を並べることで、醸造家の屋敷の奥に土蔵が連なる景観をつくっている。

造りの面では、小屋組に叉首組と和小屋を混ぜて用い、屋根は切妻造の桟瓦葺とする。外壁は腰を下見板張とし、1階を海鼠壁、その上を軒まで白漆喰で塗り込める。火に強い土蔵の構えを、海鼠壁と白漆喰の組み合わせで仕上げた大正期の蔵である。

見どころ

外観の見どころは壁の仕上げの重なりである。足もとの下見板、1階の海鼠壁、2階から軒までの白漆喰と、高さごとに仕上げが切り替わる。海鼠壁は平瓦を壁に張り、目地を漆喰で盛り上げた仕上げで、格子状の白い目地が壁面に模様をつくる。

本蔵との並び方にも注目したい。文化庁の記録では、新蔵は本蔵の背面側に東西棟の棟を並べて建ち、規模もほぼ同様である。2棟の蔵が平行に並ぶ配置が、屋敷の奥の土蔵群の構成をよく示している。

見学方法

茂木七郎右衛門家住宅は現在も生活の場として使われているため、内部の見学はできない(野田市)。新蔵は屋敷の内側に建つため、敷地の外から見られるかどうかについての公的な案内は見当たらない。

邸内社の琴平神社は、一般参拝のために毎月10日に開門される(野田市)。屋敷への行き方は茂木七郎右衛門家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q茂木七郎右衛門家住宅新蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では大正元年(1912年)頃の建築で、平成22年(2010年)に改修されています。
Q茂木七郎右衛門家住宅新蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成30年(2018年)3月27日に、屋敷のほかの建物とともに登録されました。登録番号は12-257です。
Q茂木七郎右衛門家住宅新蔵の大きさは?
A桁行9.1メートル、梁間3.9メートルの土蔵造2階建で、建築面積は35平方メートルです。
Q茂木七郎右衛門家住宅新蔵の外壁の特徴は?
A腰を下見板張とし、1階を海鼠壁、その上を軒まで白漆喰で塗り込めています。
Q茂木七郎右衛門家住宅新蔵は見学できますか?
A屋敷は現在も住まいとして使われているため、内部の見学はできません。邸内の琴平神社は毎月10日に一般参拝のため開門されます。

基本情報

名称茂木七郎右衛門家住宅新蔵(もぎしちろうえもんけじゅうたくしんぐら)
所在地千葉県野田市野田339
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成30年(2018年)3月27日登録(登録番号12-257)
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積35平方メートル(桁行9.1メートル、梁間3.9メートル)
所有者個人
公開状況非公開(住まいとして使用中)

参考文献

茂木七郎右衛門家住宅新蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012112
茂木七郎右衛門家住宅主屋ほか(千葉県教育委員会)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/q111-103.html
茂木七郎右衛門家住宅(野田市)
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000585/1017161.html

最終更新日: 2026.10.04