赤絲威鎧〈大袖付〉とは:鎧と胴丸の特色を兼ね備えた、絵巻にしか見られない形式の唯一の遺品

赤絲威鎧〈大袖付〉(あかいとおどしよろい〈おおそでつき〉)は、愛媛県今治市大三島町宮浦の大山祇神社が所有する平安時代の鎧で、昭和27年(1952年)3月29日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、大袖が付き、員数は1領、高さ31.0センチメートルで、所有者は大山祇神社である。

文化庁によると、兜を欠くが、大袖、栴檀板・鳩尾板を備え、鎧の制を具備している。

赤絲威鎧〈大袖付〉の仕立て

文化庁の記録によると、黒漆塗の鉄と革の平小札を一枚交じりに赤糸で威し、耳糸と畦目は啄木、菱縫は紅の猿鞣で施す。金具廻りに朧銀の鏡地を張って鍍銀の覆輪を施し、朧銀地に開き扇文の八双金物を打つ。

韋所は枝菊文様の染韋で包み、押付の化粧板は松柳に騎馬人物文の菖蒲韋で包む。草摺は七間五段、大袖は七段である。

赤絲威鎧〈大袖付〉の見どころ

文化庁によると、胴は一続きで右脇に前後の引き合わせがあり、草摺が七間に分かれているのは胴丸の形状で、鎧と胴丸の特色を兼備した特殊な形状である。この種の鎧は平治合戦絵巻や後三年合戦絵巻などに見られるが、遺品としてはこの一領のみである。

文化庁は、鏡地張りの金具廻りや精巧な小札板、絵画的文様の染韋などに優美で華麗な面影があり、稀有の遺品であるとしている。

赤絲威鎧〈大袖付〉の見学方法

展示の予定は、大山祇神社の案内で確かめたい。

Q&A

Q赤絲威鎧はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和27年(1952年)3月29日に国宝に指定されました。
Q赤絲威鎧の形式の特徴は?
A鎧と胴丸の特色を兼ね備えた特殊な形状です。
Qこの種の鎧はほかにありますか?
A平治合戦絵巻などに描かれていますが、遺品としてはこの一領のみです。
Q赤絲威鎧の装飾は?
A朧銀の鏡地を張った金具廻りや、騎馬人物文の染韋などで飾られています。
Q赤絲威鎧に兜はありますか?
A兜は欠けています。

基本情報

名称赤絲威鎧〈大袖付〉(あかいとおどしよろい〈おおそでつき〉)
所在地愛媛県今治市大三島町宮浦3327(大山祇神社)
指定区分国宝(工芸品)
指定年昭和27年(1952年)3月29日指定
員数1領(大袖付)
寸法高さ31.0センチメートル
所有者大山祇神社
公開状況展示は大山祇神社に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「赤絲威鎧〈大袖付〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/350
文化遺産オンライン「赤絲威鎧」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/188886

最終更新日: 2026.10.01