立石岬灯台とは:敦賀半島の先端に立つ明治の石造灯台

立石岬灯台(たていしみさきとうだい)は、福井県敦賀市立石の敦賀半島最北端にある明治14年(1881年)建設の灯台で、灯台と囲障の2件が平成29年(2017年)5月2日に登録有形文化財に登録された。

文化庁によると、灯台は敦賀港への港湾標識となる灯台で、日本人技師が手がけた最初期の洋式灯台である。所有者は国(国土交通省)。

登録されているのは、石造の灯台と、灯台の周りを囲む囲障(土塁と鉄柵)の2件である。灯台には旧日時計1基と石垣2基も附として含まれる。

立石岬灯台と敦賀港

港都つるが観光協会によると、立石岬灯台に明かりがともったのは明治14年(1881年)で、鉄道の開通を翌年に控え、敦賀の港が大きく発展していく時代だった。灯台の歴史は、日本海側の玄関口として栄えた港町敦賀とともに歩んだ歴史といえる。

同協会によると、灯台は敦賀市の市章の図案の一部にもなっており、敦賀を象徴する建造物の一つである。

かつては灯台を守る職員が暮らす宿舎もあったが、自動化に伴って灯台は無人となり、宿舎は撤去された。文化庁によると、昭和26年(1951年)に解体された吏員退息所の石材は、囲障の土塁の補強に使われている。

灯台と囲障の配置

文化庁によると、囲障は灯台の周囲を28メートル四方に囲む土塁で、上部には頂部に飾りを付けた鋳鉄製の柵を巡らせている。敷地の様子をよく伝える遺構で、灯台と一体となって歴史的な景観をつくり出している。

港都つるが観光協会は、灯台を囲む柵と門柱に、かつての宿舎の名残を見ることができると紹介している。

立石岬灯台への行き方

港都つるが観光協会によると、所在地は敦賀市字立石エリヶ崎で、灯台までは登山道を約300メートル歩く。バスの場合は、JR敦賀駅からコミュニティバス「常宮線」で約39分の「立石」停留所で降りる。

車の場合は北陸自動車道敦賀インターチェンジから約35分、タクシーではJR敦賀駅から約40分。いずれも最後は登山道を歩く。灯台は現役の航路標識のため、内部の公開についての案内は確認できなかった。問い合わせは港都つるが観光協会(0770-22-8167)へ。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「立石岬灯台」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011489
文化庁 国指定文化財等データベース「立石岬灯台囲障」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011490
文化庁「近代の文化遺産の保存と活用 立石岬灯台」
https://www.bunka.go.jp/kindai/todai/028/index.html
港都つるが観光協会「立石岬灯台」
https://tsuruga-kanko.jp/spot/history_culture/tateishi-cape-lighthouse/

最終更新日: 2026.09.28

基本情報

名称立石岬灯台
所在地福井県敦賀市字立石エリヶ崎
所有者国(国土交通省)
指定登録有形文化財 2件
座標35.76220, 136.01876