白水阿弥陀堂とは

阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)は、福島県いわき市内郷白水町にある永暦元年(1160年)の浄土式庭園の中に建つ阿弥陀堂で、昭和27年(1952年)3月29日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「あみだどう(しらみずあみだどう)」。

苑池の向こうに建つ白水阿弥陀堂
苑池の向こうに建つ白水阿弥陀堂くろふね / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、桁行三間・梁間三間、一重、宝形造・とち葺。指定番号は00038である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治35年(1902年)7月31日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

徳尼が夫のために建てた堂

願成寺は、藤原秀衡の妹の徳尼が、夫で磐城の豪族の岩城則通の冥福を祈って永暦元年(1160年)に建てた無量寺院に始まると伝える(文化庁)。寺地は背後の経塚山からのびる東西の尾根に三方を囲まれ、南に白水川を望む。

阿弥陀堂の前方と左右を大きな苑池が囲み、池の中央の北岸寄りに置いた大中島の南北に橋を架けた浄土式庭園をもつ(文化庁)。堂は一間四面堂で、阿弥陀堂の最も標準的な平面形式をとり、柱上の組物は出組で、勾配の緩い深い軒を支える。

国宝としての価値

文化庁は、安置仏とともに平安時代後期に隆盛した浄土美術を代表する作品としている。

金色堂を模した内部の装飾

内部は四天柱の内の後ろ寄りに高欄付きの黒漆塗の須弥壇を構え、本尊の阿弥陀三尊像と持国天・多聞天像を安置する(文化庁)。内陣の長押、来迎壁、小壁、天井には仏画と繧繝彩色を施し、四天柱には飾金具を帯状に打ち並べて5段に分けて仏画を描く。

金色堂を模して造営したと伝えるだけあって、安置仏とともに両堂の似た点は多い(文化庁)。

見どころ

苑池に囲まれた浄土式庭園の中の堂の姿と、深い軒を支える出組の組物が見どころである(文化庁)。

見学について

願成寺が所有する(文化庁)。拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q白水阿弥陀堂はいつ建てられましたか?
A永暦元年(1160年)と伝わります(文化庁)。
Q誰が建てましたか?
A藤原秀衡の妹の徳尼が、夫の岩城則通の冥福を祈って建てたと伝えます(文化庁)。
Qどんな庭がありますか?
A堂を苑池が囲む浄土式庭園です(文化庁)。
Q金色堂との関係は?
A金色堂を模して造営したと伝え、似た点が多くあります(文化庁)。
Q阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和27年(1952年)3月29日です(文化庁)。

基本情報

名称阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)(あみだどう(しらみずあみだどう))
所在地福島県いわき市内郷白水町広畑
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和27年(1952年)3月29日国宝指定
員数1棟
寸法桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、とち葺
所有者願成寺
公開状況拝観の公的な案内(時間・料金)は未確認

参考文献

阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/204

最終更新日: 2026.10.24