入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉とは:最後の遣唐使に同行した円仁の旅行記の最古の写本

入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉(にっとうぐほうじゅんれいこうき)は、岐阜県本巣市下真桑の法人が所有し、京都国立博物館に寄託されている、円仁の旅行記『入唐求法巡礼行記』の正応4年(1291年)の兼胤による写本で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、鎌倉時代の作品で、員数は4帖、所有者は安藤積産合資会社である。

新纂浄土宗大辞典によると、東寺観智院に旧蔵された兼胤による最古の写本が国宝に指定されている。

入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉の内容

新纂浄土宗大辞典によると、『入唐求法巡礼行記』は円仁が述べた4巻の書で、最後の遣唐使に同行した円仁が、承和5年(838年)から同14年(847年)に至る9年間を日記の体裁で記した求法の体験記録である。

唐の武宗による会昌の廃仏をはじめとする晩唐の仏教事情に加えて、当時の社会の風習にも触れている。

入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉の見どころ

新纂浄土宗大辞典によると、円仁が長安の青龍寺などで密教の大法を受けたことや、五台山竹林寺で法照の五会念仏を学んだ様子が描かれている。円仁はこの五会念仏を日本に持ち帰り、例時作法や常行念仏を行った。

9世紀の唐を日本の僧が見聞した記録として、その最古の写本がこの兼胤の筆写本である。

入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉の見学方法

岐阜県によると、写本は京都国立博物館に寄託されている。展示の予定は同館の案内で確かめたい。

Q&A

Q入唐求法巡礼行記はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
Q入唐求法巡礼行記とは何ですか?
A最後の遣唐使に同行した円仁が、838年から847年までの9年間を日記の体裁で記した旅行記です。
Qこの写本はいつ誰が書いたのですか?
A正応4年(1291年)に兼胤が書写した最古の写本です。
Q入唐求法巡礼行記には何が書かれていますか?
A会昌の廃仏をはじめとする晩唐の仏教事情や、当時の社会風習です。
Q写本は何帖ありますか?
A4帖です。

基本情報

名称入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉(にっとうぐほうじゅんれいこうき)
所在地岐阜県本巣市下真桑(京都国立博物館寄託)
指定区分国宝(書跡・典籍)
指定年昭和27年(1952年)11月22日指定
員数4帖
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者安藤積産合資会社
公開状況京都国立博物館に寄託

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「入唐求法巡礼行記」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/791
文化遺産オンライン「入唐求法巡礼行記」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/125984
新纂浄土宗大辞典「入唐求法巡礼行記」
https://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E5%85%A5%E5%94%90%E6%B1%82%E6%B3%95%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E8%A1%8C%E8%A8%98
岐阜県「入唐求法巡礼行記〈円仁記 兼胤筆〉」
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/361433.html

最終更新日: 2026.09.29