武並神社本殿とは

武並神社本殿は、岐阜県恵那市大井町森の武並神社にある室町時代後期、永禄7年(1564年)建築の神社本殿で、平成元年(1989年)5月19日に国の重要文化財に指定された。読みは「たけなみじんじゃほんでん」。源頼朝・頼家・実朝の鎌倉三将軍を祀る神社の本殿である(文化庁)。

文化庁の記録では、桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝三間、檜皮葺。岐阜県によれば、銘札と棟札が附として指定されている。所有者は武並神社。

重要文化財としての価値

武並神社本殿は平成元年(1989年)に重要文化財に指定された。文化庁の解説は、組物や支輪、繋虹梁、蟇股などの細部に室町時代の特徴を示し、東美濃地方で数少ない中世の神社建築の遺構として価値が高いと評価している。

岐阜県の解説は、由緒書では寛文12年(1672年)の落成と伝わることにも触れている。そのうえで、軸部や組物、繋虹梁、蟇股、木鼻は室町末期とみられるものが残り、縁まわりや内外陣の境、屋根の妻飾は寛文期の修理と考えられるとしている。

見どころ

武並神社本殿は、身舎の前面に3間の向拝を付けた入母屋造で、建物の高さが低いのに比べて軒の出が大きく、落ち着いた外観をもつ(文化庁)。正面から見ると、低く構えた本体に深い軒と広い向拝が重なる。

岐阜県によれば、身舎は円柱、向拝には角柱を用いる。組物は出三斗で、組物の間に間斗束と支輪を備え、向拝の組物の間には蟇股を飾る。軒は二軒垂木。向拝の礎石は円形の礎盤なのに柱は角柱で、当初からか後の修理によるものかはわかっていない。

見学について

武並神社本殿の所在地は恵那市大井町森。本殿の内部公開や参拝の案内について、公的な情報は見当たらなかった。外観は境内から見ることができる。

Q&A

Q武並神社本殿はいつ建てられましたか?
A文化庁は永禄7年(1564年)としています。由緒書には寛文12年(1672年)落成と伝わり、寛文期の修理部分もあります(岐阜県)。
Q武並神社は何を祀っていますか?
A源頼朝・頼家・実朝の鎌倉三将軍です(文化庁)。
Q武並神社本殿はなぜ重要文化財なのですか?
A組物や繋虹梁、蟇股などに室町時代の特徴を示す、東美濃地方の数少ない中世の神社建築だからです(文化庁)。
Q武並神社本殿の外観の特徴は?
A建物の高さが低く、それに比べて軒の出が大きい落ち着いた入母屋造で、正面に3間の向拝を付けています(文化庁)。
Q武並神社本殿はいつ重要文化財に指定されましたか?
A平成元年(1989年)5月19日です。

基本情報

名称武並神社本殿(たけなみじんじゃほんでん)
所在地岐阜県恵那市大井町森
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成元年(1989年)5月19日指定
員数1棟(附 銘札、棟札)
寸法桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝三間、檜皮葺
所有者武並神社
公開状況外観は境内から見学可(内部公開の公的案内なし)

参考文献

武並神社本殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1058
武並神社本殿 附銘札棟札(岐阜県)
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/354010.html

最終更新日: 2026.10.06