四阿とは

四阿は、庭園などに建てる、壁を設けずに柱と屋根だけでつくった小さな休憩所である。「あずまや」と読み、東屋とも書く。四本の柱の上に、四方へ屋根を葺き下ろした宝形造や寄棟造の屋根をかけるものが多く、茅や檜皮、瓦で葺く。

庭を歩く途中で腰を下ろして景色を眺めたり、雨を避けたりする場で、庭園の見どころの一つとなる位置に置かれることが多い。小高い場所に建てて眺望を楽しむもの、池のほとりに建てるもの、茶庭の待合を兼ねるものなどがある。

記録と実物で見分ける手がかり

記録では、四阿の規模や屋根の形が書かれる。大阪府河内長野市の金剛寺本坊渡廊下は、大玄関と奥殿をつなぐ一間幅の渡廊下で、その中程に一間半四方、宝形造茅葺の四阿を設け、丸太や竹を中心とした軸部と四半敷の床で、全体に草庵風の趣を見せると記録される。廊下の途中に休憩の場を設けた例である。栃木県足利市の巖華園は、江戸時代末期以降の文人の庭の様子をよく遺す登録記念物で、最上部の仮山に眺めを楽しむための四阿を建てている。

現地では、壁のない小さな建物で、柱と屋根だけで構成されているかを見る。

参考文献

金剛寺本坊渡廊下|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011761
巖華園|文化遺産オンライン
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/212160

最終更新: 2026.09.27