ガラリとは

ガラリは、細長い羽板を斜めに傾け、少しずつ間隔をあけて並べた開口部や戸である。羽板の傾きによって、雨や外からの視線をさえぎりながら、空気だけを通すことができる。英語のルーバーにあたる。

蔵では、中にこもる湿気や熱を逃がすために、妻壁の上部などに換気口としてガラリを付けることが多い。戸口にガラリ付の板戸を建て、扉を閉めたままでも風を通せるようにする例もある。洋風建築では、屋根裏の換気のために正面の頂部や妻にガラリを設け、それが外観の意匠にもなる。

記録と実物で見分ける手がかり

記録では「ガラリを付ける」「ガラリ付板戸」のように書かれる。山形県長井市の旧丸中横仲商店粉蔵は、東妻を戸口とし、両妻の上部にガラリを付ける。香川県三豊市の鳥取家住宅米蔵は、入口に木製のガラリ付板戸を建て込む。広島県尾道市の旧尾道市役所百島支所庁舎は、半切妻造で外壁をモルタル塗とした洋風の役場庁舎で、正面頂部のガラリと二階の四連窓が特徴とされる。

現地では、壁や戸に斜めの羽板が平行に並んでいるかを見る。蔵のガラリは妻壁の高い位置にあることが多く、下から見上げて確かめたい。

参考文献

旧丸中横仲商店粉蔵|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00010553
鳥取家住宅米蔵|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014100
旧尾道市役所百島支所庁舎|文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/547681

最終更新: 2026.09.27