神楽つくりとは

神楽つくりは、一階から二階まで一本で通す通柱を使わず、各階ごとに立てる管柱だけで二階建とする構造である。愛知県の資料は、神楽つくりを、平屋の住宅で二階を増築するようなときに、通柱を使わず管柱のみで二階建てとする構造と説明している。

一般の木造二階建では、建物の隅などに一階から二階まで通る通柱を立てて上下の階を一体に固める。神楽つくりでは、一階の軸組の上に二階の軸組を載せる形になるため、既存の平屋の上に部屋を増やしやすい。一方、上下の階の結びつきは通柱のある構造より弱くなる。増築の履歴が構造に残る形式でもある。

記録と実物で見分ける手がかり

愛知県名古屋市の鈴木家住宅主屋は、昭和前期の木造平屋一部二階建の住宅で、座敷棟に接する二階建棟の一階を洋室、二階部分を神楽つくりの独立した和室とする。愛知県の資料は、中廊下形式の平面をもち、昭和27〜28年(1952〜53年)の増改築を経ながらも往時の住生活を偲ばせる近代和風建築と評価している。

構造は外観からは分かりにくいため、記事では記録や自治体の資料の記述に従いたい。

参考文献

国登録有形文化財の登録について(鈴木家住宅主屋)|愛知県
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/53816.pdf
鈴木家住宅主屋|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010786

最終更新: 2026.09.27