社家とは
社家は、神社の神職を代々世襲してきた家をいう。神社の近くに屋敷を構え、祭礼や日々の祭祀を担ってきた。大きな神社では、複数の社家が役割を分担し、その屋敷が並んで社家町と呼ばれる町並みをつくった例もある。
明治時代に神職の世襲が制度として廃止されてからも、旧来の社家が神職を務め続けたり、屋敷を守り続けたりしている例は多い。社家の住宅は、土間や座敷をもつ農家や武家住宅と同じ構成をとりながら、神棚や祭礼に使う門など、神社との結びつきを示す設えを備えることがある。
記録と実物で見分ける手がかり
記録では、住宅の設えの中に社家らしさが書かれる。和歌山県日高川町の寒川家住宅主屋は、入母屋造茅葺の主屋で、床上部を食違い四間取とし、社家らしく大型の神棚を備え、部屋境に四本溝の差鴨居を入れるなど古式を見せると記録される。寒川家は集落の寒川神社の社家を代々務めた家で、屋敷は神社と小さな門一つで結ばれている。
記事で社家と書くときは、どの神社の社家か、いつまで神職を務めたかを、記録や自治体・神社の資料で確かめたい。
参考文献
- 寒川家住宅主屋|国指定文化財等データベース(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009819
- 寒川家住宅離れ|国指定文化財等データベース(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009820
最終更新: 2026.09.27