北甘変電所とは

北甘変電所は、群馬県富岡市一ノ宮にある、大正8年(1919年)5月に西毛電気の一ノ宮変電所として建てられた鉄筋コンクリート造2階建の変電所で、平成15年(2003年)9月19日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「ほっかんへんでんしょ」。現在も変電所として機能している(富岡市)。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造2階建、建築面積156平方メートル。登録番号は10-0101で、所有者は東京電力である。

富岡製糸場の電化を支えた変電所

富岡市によれば、変電所は大正9年(1920年)から当時の富岡町など26か町村の8,422戸へ電力を供給し、富岡製糸場の電化にも寄与した。昭和26年(1951年)からは東京電力に引き継がれ、現在も機能し続けている。

内部には変電機器を修理するための部屋や、大型機器を運び入れるための台車のレール、ループ状の階段などが今も残る。現存する鉄筋コンクリート造の建物の中では、群馬県内で最古級のものとみられる(富岡市)。

登録有形文化財としての価値

北甘変電所は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、機能的な意匠を基調としながら変化に富んだ外観をつくっていると評価している。

見どころ

北甘変電所はラーメン構造だが、柱型をできるだけ見せない平滑な外観とし、外壁のモルタル塗りは主要部をドイツ壁風の仕上げに塗り分ける(文化庁)。

各部の陸屋根に高低を付け、縦長の窓やアーチ型の小窓を多数配している(文化庁)。富岡市は、ドイツ風のスタッコ仕上げの外壁と、縦長窓・半円窓を多数配したデザインを特徴に挙げている。

見学について

北甘変電所は現役の変電所のため内部は見学できない。所在地は富岡市一ノ宮422で、外観は周辺の道路から見られる(富岡市、文化庁)。

Q&A

Q北甘変電所はいつ建てられましたか?
A大正8年(1919年)5月に西毛電気の一ノ宮変電所として建てられました(富岡市)。
Q北甘変電所と富岡製糸場の関係は?
A大正9年から周辺の町村に電力を供給し、富岡製糸場の電化にも寄与しました(富岡市)。
Q北甘変電所の外観の特徴は?
A柱型を見せない平滑な外壁をドイツ壁風に塗り分け、縦長窓とアーチ型の小窓を多数配しています(文化庁)。
Q北甘変電所は今も使われていますか?
Aはい。東京電力に引き継がれ、現在も変電所として機能しています(富岡市)。
Q北甘変電所が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成15年(2003年)9月19日です。

基本情報

名称北甘変電所(ほっかんへんでんしょ)
所在地群馬県富岡市一ノ宮422
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)9月19日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造2階建、建築面積156平方メートル
所有者東京電力
公開状況現役の変電所のため内部非公開(外観のみ)

参考文献

北甘変電所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003517
市内の国登録有形文化財(富岡市)
https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1000000000978/index.html

最終更新日: 2026.10.10