彩絵桧扇とは:平安時代に流行した歌絵の文様の実際を示す、彩絵を施した檜扇
彩絵桧扇(さいえひおうぎ)は、広島県廿日市市宮島町の厳島神社が所有する平安時代の檜扇で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、員数は1柄、縦30.0センチメートル、幅48.5センチメートルで、所有者は厳島神社である。明治32年(1899年)8月1日に当時の制度で指定されている。
文化庁によると、檜扇は本来、公卿が儀式次第を覚え書きするために素木のまま用いたが、平安時代以降、婦女が盛装の際に彩絵を施し飾り糸を付けた檜扇を持つようになった。
彩絵桧扇の絵
文化庁の記録によると、檜の薄板34枚を銀製の鳥形の要金具で留め、上部を糸で綴ったものである。表裏とも胡粉塗りの上に雲母を引き、金銀の切箔、野毛、砂子をまき散らしたうえに、濃彩の岩絵具で彩絵を描く。
表には直衣を着た公卿、小袿を着た女房と女童を描き、松に州浜を添え、葦手文字を加える。裏には、州浜に紅梅の立木を表し、梅の木の下に火取母、水辺に片輪車などを配し、葦手文字を加える。
彩絵桧扇の見どころ
文化庁によると、檜扇の古例は厳島神社伝来の古神宝や佐太神社に伝わるものがあるが、この檜扇の特徴は歌絵が描かれていることで、平安時代に流行した歌絵文様の実際を示すものとして貴重である。
濃麗な賦彩による作り絵で、引目鉤鼻の人物や金銀箔、野毛、砂子散らしの装飾などは優雅な趣を呈し、平安時代後期の特色をよく示している。
彩絵桧扇の見学方法
檜扇は厳島神社が所有しており、常時公開されているわけではない。展示の予定は厳島神社の案内で確かめたい。
Q&A
- 彩絵桧扇はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
- 檜扇はもともと何に使われたのですか?
- 公卿が儀式次第を覚え書きするために、素木のまま用いました。
- この檜扇の特徴は?
- 歌絵が描かれており、平安時代に流行した歌絵文様の実際を示しています。
- この檜扇には何が描かれていますか?
- 表に公卿・女房・女童と松、裏に紅梅や火取母、片輪車などです。
- この檜扇の大きさは?
- 縦30.0センチメートル、幅48.5センチメートルです。
基本情報
| 名称 | 彩絵桧扇(さいえひおうぎ) |
|---|---|
| 所在地 | 広島県廿日市市宮島町1-1(厳島神社) |
| 指定区分 | 国宝(工芸品) |
| 指定年 | 昭和27年(1952年)11月22日指定(明治32年(1899年)8月1日旧制度指定) |
| 員数 | 1柄 |
| 寸法 | 縦30.0センチメートル、幅48.5センチメートル |
| 所有者 | 厳島神社 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「彩絵桧扇」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/375
- 文化遺産オンライン「彩絵桧扇」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/197420
最終更新日: 2026.10.01