新庄のはやし田とは:田の神を迎えて部落全体で行う田植え行事

新庄のはやし田(しんじょうのはやしだ)は、広島県山県郡北広島町新庄に伝わる、田の神サンバイ様を田に迎えて集落全体が共同で行う田植え行事で、昭和49年(1974年)12月4日に国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択された。

文化庁の記録では、保護団体は新庄郷土芸術保存会である。

記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財は、国が記録を作成して残すべきものとして選択する制度で、指定とは仕組みが異なる。新庄のはやし田は、その後、高宮町原田のはやし田とともに「安芸のはやし田」として重要無形民俗文化財にも指定されている。

新庄のはやし田の次第

文化庁の選択時の解説によると、はやし田は6月中旬ごろに行われ、多くの田植え歌や囃子が奏される。広島県北部一帯から石見、出雲などに広く分布し、花田植などと呼ぶ所もある。

まず、背に赤だすきを掛け美しく飾った牛が田に入って代掻きをする。続いて、サンバイ竹を持つ音頭役のサンバイ、笛・太鼓・手打鐘・小鼓の囃子方、早乙女が行列を組み、道中囃子を奏しながら田に入る。

早乙女は一列に並んでサンバイと向き合い、その後ろに囃子方が位置する。サンバイが田の神迎えの祝詞を述べ、早乙女が一斉に田植えにかかる。その間、サンバイと早乙女が田植え歌を問答のように掛け合い、囃子方は太鼓を中心に演奏する。

新庄のはやし田の見どころ

文化庁によると、新庄のはやし田は早くから中央に知られ、特に伝えている田植草子の歌は、日本の歌謡研究のうえで貴重な資料とされている。

新庄のはやし田の見学方法

北広島町観光協会によると、毎年5月の第2日曜日に大花田植として公開され、この地方の花田植の先頭を切って行われる。会場は鳴滝温泉入口付近である。

問い合わせは北広島町観光協会(0826-72-6908)へ。重要無形民俗文化財としての「安芸のはやし田」は、別のページで紹介している。

Q&A

Q新庄のはやし田はいつ選択されましたか?
A昭和49年(1974年)12月4日に、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されました。
Q新庄のはやし田は重要無形民俗文化財ですか?
Aその後、原田のはやし田とともに「安芸のはやし田」として重要無形民俗文化財に指定されています。
Qサンバイとは何ですか?
A田植えの音頭役で、サンバイ竹を持ち、早乙女と田植え歌を掛け合います。
Q新庄のはやし田の特徴は?
A伝えている田植草子の歌が、日本の歌謡研究の貴重な資料とされています。
Q新庄のはやし田はいつ見られますか?
A北広島町観光協会によると、毎年5月の第2日曜日に大花田植として公開されます。

基本情報

名称新庄のはやし田(しんじょうのはやしだ)
所在地広島県山県郡北広島町新庄
指定区分記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(民俗芸能)
指定年昭和49年(1974年)12月4日選択
員数文化庁データベースに記載なし
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者保護団体:新庄郷土芸術保存会
公開状況毎年5月第2日曜日に公開(北広島町観光協会)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「新庄のはやし田」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/312/485
文化遺産オンライン「新庄のはやし田」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/214939
北広島町観光協会「新庄のはやし田」
https://kitahiro.jp/traditional_culture/shinjo_hayashida.html

最終更新日: 2026.09.28