白鶴美術館とは

白鶴美術館は、兵庫県神戸市東灘区住吉山手にある美術館で、白鶴酒造の7代目嘉納治兵衛(1862〜1951年)が集めた東洋の古美術を公開するため昭和9年(1934年)に開館し、本館・事務棟・土蔵・茶室(崧庵)の4件が平成11年(1999年)11月18日に国の登録有形文化財に登録された(文化庁)。

美術館の公式サイトによると、嘉納治兵衛(号は鶴翁)が自らの蒐集品から500点を寄贈して昭和6年(1931年)3月に財団法人白鶴美術館が設立され、昭和9年(1934年)5月に開館した。所蔵品は中国の青銅器や陶磁器、銀器、日本の経巻や絵画などである。平成7年(1995年)10月には中東絨毯を展示する新館が加わり、平成22年(2010年)4月に公益財団法人へ移行した。

白鶴美術館の4件は、文化庁の登録番号28-0057から28-0060の連番で、いずれも「造形の規範となっているもの」として登録されている。新館は登録の対象に含まれていない。

白鶴美術館の敷地と4件の配置

白鶴美術館は住吉川の右岸、六甲山の南麓の傾斜地にあり、本館は高台の側に南を向いて建つ(文化庁)。事務棟は敷地の入口側に置かれ、本館と事務棟は長さ8間の渡廊下で結ばれている。土蔵はこの渡廊下のほぼ中ほどの西側に、茶室(崧庵)は事務棟の北西に建ち、本館と事務棟の間の中庭に面する。

本館と事務棟は文化庁の解説で鉄骨鉄筋コンクリート造とされ、寺院建築風の本館に対して事務棟は木造の真壁造を思わせる簡潔な意匠をとる。収蔵庫の土蔵は、嘉納治兵衛の持論によってあえて木造の土蔵造で建てられた。茶室(崧庵)だけは昭和4年(1929年)の建物で、六甲の地から昭和31年(1956年)に移されてきた(文化庁)。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱う。

中庭には開館のころからの燈籠が立ち、東大寺大仏殿前の八角燈籠から直接型を取ったものと神戸新聞の連載「わが町の文化財」が伝えている。同じ記事は、戦時中に白鶴美術館の近くへ落ちた爆弾が不発に終わり、建物が大きな被害を免れたことにも触れている。

白鶴美術館の見学

白鶴美術館が開くのは春季展と秋季展の会期中だけで、会期の合間は閉館する(公式サイト)。2026年の秋季展は9月26日から12月13日までで、開館時間は午前10時から午後4時30分(入館は午後4時まで)、休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)である。

入館料は大人800円、65歳以上と大学生・高校生500円、中学生・小学生250円で、20名以上の団体は2割引になる(公式サイト)。

白鶴美術館へは、阪神本線御影駅またはJR神戸線住吉駅から神戸市バス38系統の渦森台行きに乗り、「白鶴美術館前」で降りる。阪急神戸線御影駅からは北東へ約1km、歩いて15分ほどである。来館者用の無料駐車場(自家用車15台・バス2台)があり、大型バスで訪れる場合は事前の連絡を求めている。館内の通路や階段にスロープはなく、バリアフリーには対応していない(公式サイト)。

撮影の可否は公式の案内に記載がない。事務棟・土蔵・茶室(崧庵)の内部公開や、中庭への立ち入りについても公式の案内は見当たらないため、来館時に確かめたい。

参考文献

白鶴美術館本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001442
白鶴美術館事務棟(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001443
白鶴美術館土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001444
白鶴美術館茶室(崧庵)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001445
白鶴美術館概要(白鶴美術館 公式サイト)
https://hakutsuru-museum.org/about/
ご利用案内(白鶴美術館 公式サイト)
https://hakutsuru-museum.org/guide/
2026年秋季展(白鶴美術館 公式サイト)
https://hakutsuru-museum.org/exhibition/sp2026autumn/
わが町の文化財 白鶴美術館本館など(神戸新聞NEXT)
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202205/sp/0015297314.shtml?pg=amp

最終更新日: 2026.11.05

基本情報

名称白鶴美術館
所在地兵庫県神戸市東灘区住吉山手6-1-1
所有者財団法人白鶴美術館
指定登録有形文化財 4件
座標34.73082, 135.25808