森松家住宅井戸とは
森松家住宅井戸は、兵庫県尼崎市武庫之荘東にある旧庄屋・森松家の屋敷の中央にある石造の井戸で、江戸末期(1830〜1867年)のものとして平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に登録された。
森松家住宅井戸は主屋の東南にあり、屋敷の建物に囲まれた位置を占める。員数は「1基」で、屋敷の12件のうち建物でないのはこの井戸だけである。
花崗岩の相欠の石組
森松家住宅井戸の井戸枠は、厚さ0.12メートルの花崗岩の切石を組んだものである。石と石の継ぎ目は、互いに半分ずつ欠き取って噛み合わせる相欠という方法でつないでいる。
平面は0.8メートル四方、地上の高さは0.7メートルで、井戸の深さは8.0メートルある。登録上の面積は0.64平方メートルで、これはちょうど井戸枠の外寸にあたる。
井戸枠の南側には、幅1.9メートル、奥行0.9メートルほどの花崗岩製の洗い場が付く。水を汲んでそのまま洗い物ができるよう、井戸と作業の場を一体にしたつくりである。
屋敷の暮らしを支えた水
森松家住宅井戸は登録有形文化財のうち「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。年代は主屋と同じ江戸末期である。
蔵や門が屋敷の外観をつくるのに対し、森松家住宅井戸は屋敷の内側で日々の暮らしを支えた設備である。切石を丁寧に組んだ井戸枠と、同じ花崗岩で作った洗い場がそろって残っている点に、この井戸の価値がある。
森松家住宅井戸の見学
森松家住宅井戸は個人住宅の敷地の中央にあり、公開されていない。建物に囲まれた位置のため、道路から見ることは難しいと思われる。
屋敷の外から見られる部分と行き方は、森松家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 森松家住宅井戸はいつ造られましたか?
- 文化庁のデータベースでは江戸末期(1830〜1867年)です。主屋と同じ時期にあたります。
- 森松家住宅井戸はどんな構造ですか?
- 厚さ0.12メートルの花崗岩の切石を相欠で組んだ井戸枠で、0.8メートル四方、高さ0.7メートル、深さは8.0メートルです。
- 森松家住宅井戸の洗い場とは?
- 井戸枠の南側にある幅1.9メートル、奥行0.9メートルほどの花崗岩製の作業台です。
- 森松家住宅井戸が登録有形文化財になった理由は?
- 「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成21年(2009年)に登録されました。井戸枠と洗い場がそろって残っています。
- 森松家住宅井戸は見学できますか?
- できません。森松家住宅は個人住宅で一般公開されておらず、井戸は敷地の中央にあります。
基本情報
| 名称 | 森松家住宅井戸 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県尼崎市武庫之荘東1-105他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成21年(2009年)登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 面積0.64㎡(井戸枠0.8m四方・高さ0.7m、深さ8.0m)、洗い場1.9m×0.9m |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人住宅。外観は道路から) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)森松家住宅井戸
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007782
- 尼崎市 森松家住宅(尼崎の登録文化財)
- https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/1028308/1028313/1028789.html
最終更新日: 2026.09.30