泊神社とは:宮本伊織が再興した加古川の古社
泊神社(とまりじんじゃ)は、兵庫県加古川市加古川町木村にある神社で、本殿、神楽殿、幣殿、能舞台、太鼓倉と末社3社の本殿の計8棟が、平成20年(2008年)4月18日に登録有形文化財に登録された。
加古川観光協会によると、神代に伊勢神宮の御神体の一つである御鏡がここに泊まり着いたことが社名の起こりと伝えられる。祭神は天照大神、少彦名神をはじめとする3柱である。所有者は宗教法人泊神社。
加古川市によると、承応2年(1653年)に宮本武蔵の養子、宮本伊織が荒廃していた社殿を修築しており、現在の本殿と神楽殿はこのときの建物である。
泊神社と宮本伊織
加古川市によると、宮本伊織は豊前国小倉藩の筆頭家老を務めた人物で、泊神社の氏子の村の田原家の出身である。承応2年(1653年)に本社(現在の本殿)と舞堂(現在の神楽殿)を修築し、そのときに納めた2枚の大型の棟札が残る。
棟札には、修築前の本社が文禄3年(1594年)、舞堂が姫路藩主本多忠政の時代の建物だったことが記されている。裏面には伊織による527文字の表白があり、伊織が宮本武蔵の養子となって明石藩主小笠原家に仕えたことや、泊大明神が17か村の氏神だったことが記される。棟札は令和3年(2021年)に市の指定文化財となった。
加古川観光協会によると、伊織は再建の際に三十六歌仙図絵馬(市指定文化財)を奉納し、花崗岩製で高さ279センチメートルの石灯籠も寄進した。石灯籠は本殿裏の玉垣の内側で見ることができる。
境内の配置と8棟
加古川市によると、本殿は南を向いて建つ入母屋造妻入、銅板葺の一間社で、正面に軒唐破風付きの向拝を付ける。本殿の前方には、承応2年(1653年)の神楽殿が建ち、昭和63年(1988年)に改修されている。神楽殿の後方と本殿の正面をつなぐのが幣殿である。
神楽殿の南には能舞台が北を向いて建ち、神楽殿の西南、随身門の西には太鼓倉がある。
本殿の西方から北にかけては多くの小祠が建ち並ぶ。このうち、本殿の西南に東向きに建つ末社住吉神社本殿(明治期)、その南の末社種子神社本殿(明治期)、本殿の北に南向きに建つ末社熊野神社本殿(江戸末期)が登録されている。文化庁は、これらの小祠が豊かな境内景観をつくり出しているとしている。
泊神社への行き方
加古川観光協会によると、JR加古川駅からかこバスまたは神姫バスに乗り、「稲屋」で降りてすぐ。駐車場がある。
拝観の条件についての公的な案内は確認できなかった。問い合わせは泊神社(079-422-4813)へ。
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「泊神社幣殿」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007093
- 文化庁 国指定文化財等データベース「泊神社能舞台」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007097
- 文化庁 国指定文化財等データベース「泊神社末社種子神社本殿」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007096
- 加古川市「泊神社(8件)国登録文化財」
- https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kyouiku/kakuka/kyoikushidobu/bunkazai_cyosa/bunkazai/kunitourokukaisetu/kunitourokutomarijinjakaisetu.html
- 加古川市「泊神社棟札」
- https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kyouiku/kakuka/kyoikushidobu/bunkazai_cyosa/bunkazai/sisiteikaisetu/sisiteitomarijinjamunafuda.html
- 加古川観光協会「泊神社」
- https://kako-navi.jp/spot/18919.html
最終更新日: 2026.09.28
基本情報
| 名称 | 泊神社 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県加古川市加古川町木村658 |
| 所有者 | 宗教法人泊神社 |
| 指定 | 登録有形文化財 8件 |
| 座標 | 34.76417, 134.82415 |