旧第九十銀行本店本館とは

旧第九十銀行本店本館は、岩手県盛岡市中ノ橋通にある明治43年(1910年)のロマネスク・リヴァイヴァルの煉瓦造の銀行で、平成16年(2004年)7月6日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「きゅうだいきゅうじゅうぎんこうほんてんほんかん」。

旧第九十銀行本店本館(もりおか啄木・賢治青春館)
旧第九十銀行本店本館(もりおか啄木・賢治青春館)663highland / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、煉瓦造2階建・一部地下1階、スレート及び銅板葺で、煉瓦塀が附属する。指定番号は02444である。

横浜勉の設計

旧第九十銀行本店本館は、盛岡市の中心部にあり、明治41年(1908年)に起工し、明治43年(1910年)12月に完成した(文化庁)。設計者は盛岡出身の横浜勉である。

煉瓦造2階建・一部地下1階で、南棟の東に煉瓦造の脇塀が付く。1階が営業室と客溜・金庫室・応接室・頭取室、2階が総会室・重役室などからなる(文化庁)。

重要文化財としての価値

文化庁は、全体として装飾要素が抑えられ、様式建築からの離脱の過程を示す作品であり、19世紀末の欧州の建築運動をいち早く反映させた遺構として、日本の近代建築史上重要であるとしている。

ロマネスクとゼツェッシオン

外観はロマネスク・リヴァイヴァル様式で銀行建築としての重厚さを表しつつ、室内ではゼツェッシオンの平明で簡潔な意匠をつくり出している(文化庁)。2階の床組のトラス梁や2階の床の換気口の開閉機構など、構造の技法にも見るべきものがある。

見どころ

ロマネスク・リヴァイヴァルの重厚な外観と、ゼツェッシオンの簡潔な室内の意匠が見どころである(文化庁)。

見学について

盛岡市が所有する(文化庁)。東北観光推進機構の案内によれば、建物はもりおか啄木・賢治青春館として使われている。盛岡市の発表(令和7年(2025年)3月)によれば、開館は10時から17時30分(最終入場17時)で、第2火曜日が休館である。

Q&A

Q建物はいつ完成しましたか?
A明治43年(1910年)12月です(文化庁)。
Q設計したのは誰ですか?
A盛岡出身の横浜勉です(文化庁)。
Q様式は?
A外観がロマネスク・リヴァイヴァル、室内がゼツェッシオンです(文化庁)。
Q今は何に使われていますか?
Aもりおか啄木・賢治青春館です(東北観光推進機構)。
Q旧第九十銀行本店本館が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成16年(2004年)7月6日です(文化庁)。

基本情報

名称旧第九十銀行本店本館(きゅうだいきゅうじゅうぎんこうほんてんほんかん)
所在地岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目1番25号
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)7月6日指定
員数1棟
寸法煉瓦造、建築面積264.61㎡、2階建、一部地下1階、スレート及び銅板葺、煉瓦塀附属
所有者盛岡市
公開状況もりおか啄木・賢治青春館として公開(東北観光推進機構)

参考文献

旧第九十銀行本店本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00003845
もりおか啄木・賢治青春館(東北観光推進機構)
https://www.tohokukanko.jp/attractions/detail_1122.html
もりおか啄木・賢治青春館 企画展の発表(盛岡市、令和7年3月)
https://www.city.morioka.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/047/502/250331kankou.pdf

最終更新日: 2026.10.27